第2話の1 あだ名は『草』(問題編)

 これは私、護武 倫太郎が中学時代の同級生についてのお話です。

 私は友人の中に面白い共通点がある人物を見つけました。中学生だった私は、これは凄い発見をしたと舞い上がり、本人に伝えることにしました。

「なあなあ、お前ってさ『草』だよな」

 それを聞いた本人は、当然ですが怒り出しました。

「おい、何急に変なこと言いだしてんだよ。喧嘩売ってんのか?」

 喧嘩っ早い性格だったのか、突然胸ぐらをつかまれて驚いた記憶があります。

「ちょ、ちょっと違う違う。誤解だよー」

 私は必死に説明しました。どうして彼が『草』だと私が思ったのか。その説明を聞いたら彼は納得したどころか、感心してくれました。

「なるほど、お前ってすごいな。これから俺のことは『草』って呼んでくれ」

 正直、『草』なんてあだ名は悪口みたいで嫌だったのですが、本人が痛く気に入ったのか使い続けていました。

 さて、ここからが皆様への問題です。

 

 一人目は、大村おおむら かおる。当時の出席番号は3番。卓球部期待のエースでした。

 二人目は、葛城かつらぎ 琢磨たくま。当時の出席番号は4番。成績優秀で、学年1位を取ったこともあります。

 三人目は、田口たぐち 俊也しゅんや。当時の出席番号は13番。よく図書室で本を読んでいました。

 四人目は、西田にしだ 明央あきお。当時の出席番号は16番。美術部所属で、絵がとても上手でした。

 理由も含めて、正解にたどり着くことができますか?

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