国民の感情
さてと、昼飯は
そんなことを考えながら森の
現在レティとソニアは部屋の中に
今日は皆をあまり外に出さない方がいいだろうと思って、僕1人で行動していると言うわけだ。
少し歩くと目的の場所が見えてきた。
「相変わらずここだけは別世界だよなぁ。」
思わず口からこぼれた言葉。
見渡す限り食べれそうな野草ばかり、まともな食べ物があまりないこのケージ内にいればこの場所が本当に別世界の様に感じてしまう。
僕は4人で食べれそうな分と、追加で
さすがに熊とかと
動物達がこの場所を知らないはずはないと思っているからだ。
さっさと取るもの取って帰ろう。そう思い素早く野草を取り終え、僕は
「みんなー。お昼御飯ですよー。」
するとまず1番近くにいたヴィンさんが来た。
続いてレティとソニアも部屋から出てきた。
「うまそうだな。」
ヴィンさんが
「何もお手伝いできなくてすみません。」
ソニアが申し訳なさそうにしている。
「大丈夫だよ。それに簡単な物しか作れてないからそんな気にしないで。」
「さぁ。冷めないうちに食べよう。」
僕がそう言うと3人は「「「いただきます。」」」と言い、食べ始める。
そしてみんなすぐに食べ終わる。当然か、
今日の晩御飯は何にしようか?
そんなことを考えているとソニアが「後片付けは私に任せてください。」と言ってきた。
まぁ洗い物とかもそんなに多くないし任せちゃってもいいかな?
「悪いねソニア。それじゃお願いするよ。」
「はい。任せてください。」
そう言うとソニアは
そしてソニアが食器を運ぼうとすると、レティが「私も手伝います。」と言ってソニアと共に食器を運んでいった。
あの2人はうまくやっているのだろうか?
初めて対面を果たした昨日から
ソニアは
まぁでも部屋に2人で
明日以降はレティとソニアの意思に任せよう。
「そう言えばヴィンさん。完成した?」
罠の
「おう。とりあえず固定部分は全部できたぜ。後は
「じゃそっちは任せちゃおっかな。」
「おう。完成したら声かけるぜ。」
とは言ったものの、そうなると僕のやることが無くなってしまうな。と思いつつ、まぁ久しぶりにのんびりするのもありかな。なんて事を思いつく。
「じゃヴィンさんに任せて久々にのんびりさせてもらうよ。」
そう言うとヴィンさんは「あぁ。ゆっくりしててくれ。」と言ってくれた。
久々のオフ日だー!と喜べないのは仕方のない事だろう。今日は
かと言ってすることがないと嫌でも気になってしまうものだ。
今頃ゲート付近は
考えるだけ
そして今日の夜、ヴィンさんとソニアが
話の内容については
だが、僕の考えは初めてレティと話をしたあの時からもう
あとはレティ次第だ。
*
洗い物が済んだソニア殿と私は再び部屋に戻っていた。
先程同様、洗い物をしている時も、今も特に話をすることはなかった。
気まずすぎて苦しい…。
正直どう接していいのか分からないと言うのが本音だ。
こちらが何か質問して一言で返って来てみろ。「あ…はい。」で会話が終わるぞ。
そうなったら私は二度と立ち直れないかもしれない。
いや、二度とソニア殿に話しかける事が出来なくなってしまう。
何と言う
本のページをペラペラと
「レティさんって…。」
うわ!びっくりした!
ソニア殿が急に私の名前を呼んだ。
「は、はひ!」
まずい。声が裏返ってしまった。
「レティさんはいつケージに来たんですか?」
よくある質問だ。ケージあるある。
「私がここに来たのは
「ソニアさんはいつからですか?」
「私は今年で6年目になります。」
と言う事は最初の1年は
「そうでしたか…」
これしか言えない。「ご両親は?」とかの質問はさすがに聞けないだろう。
「ソニアさんは今の帝国をどう思っていますか?」
苦し
「…正直に言うと、
やはりな。ソニア殿の思っていることが大多数の意見だろう。
「レティさんだからお話しますが、私は今の皇帝が何をしたいのかが分かりません。
もっともな意見だ。
「私も同意見です。この国は国民から
この言葉を
「これからどうなるんでしょうね。この国は。」
ソニア殿いや、国民からしてみれば将来の不安しかないだろう。
この国がどこに向かっているのか、皇帝と血の
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