心の変化
この
僕の人生最大級の
「ロ、ロシエル殿。もう良いのでは?」
レティが早くGOサインを出せと言わんばかりに今か今かと
「いや、まだだ。ここで奴を動かしてしまっては今までの苦労が
「しかし…私はもう…」
「
僕はそう言うとレティの
「こんな
「この
そう。僕たちは今、昨日捕まえた
「知らないのかロシエル殿!
「やかましいぞレティ!
「
「これだから
僕ははぁ~と
「
少しレティはお怒りの様子。
「
僕はレティの言葉を
「き、
おー。レティがプルプル
「今だ!」
そう
次は
そして
この間およそ5秒。
「さぁ食えレティ!ロシエル
先程まで怒りに震えていたレティだったが、目の前に数年ぶりの肉を出されると怒りは
「ゴクリ…」
「うまっ!」
レティが肉に
「ず、ずるいぞ!私も…」
慌てて
「お…おいしい…」
元王女とは思えない程のだらしない表情で肉を次々と
「こんな姿お父上が見たら泣くぞ。」とは本人の前では言えず、ぐっと
「ロシエル殿!次だ!次の肉を焼きましょう!」
「
「存分に味わっています!さぁ!次を早く!」
まるで
まぁ、無理もないか。
僕も
「いいだろう!次はハーブっぽい
「
肉ってすごいよね。何年も食べないだけで人間をここまで
「
じゅ~と肉を焼くいい音と
彼女の中で何かあったのだろうか。ここに来たばかりの頃と違って
まるで周囲に
僕の中ではいい変化だと思う。
「まだですかロシエル殿?」
「慌てるな。心配しなくても肉は逃げん。」
「そ、そうですよね。」
今はただの肉バカだ。
こうして
今まで
いろいろ考えているうちに
先程と同じ
2人分の皿に盛り付ければ完成だ。
「さぁ出来たぞ!
「いただきます!」
出された
ここまで美味しそうに食べてくれると、作った方としては実に気分がいい。
まぁ、そのおかげで僕のテンションも少しおかしくなっていたんだ。
あの話し合いから3日。
レティが今何を思っているかはわからない。
僕として忠告すべきところは全て忠告したつもりだ。
あとはどう判断するのかは本人に任せよう。
あの時のレティは本当に心に余裕がないと言う感じがひしひしと伝わってきた。
この国を、国民を救うと言う
だからこそ僕はその意見に
気の持ち様が違うだけで、人間は全く違った考えが浮かぶものだ。
気が沈んでいる時に物事を考えると
逆に気持ちが上向きならそれだけでプラスの方向に考えが向く。
ここに来た時のレティは明らかに
だけど今は少しずつ気持ちを上に向けようとしている。
これならきっといい選択ができるはずだ。
「ロシエル殿。もう焼かないのですか?」
「…」
どうやら今は肉の事しか頭にないらしい。
「少し待っててくれ。今新しい肉を持ってくる。」
こうして、この日の夜は2人して久々の肉をたらふく食べた。
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