重圧からの解放
ロシエル殿との会話後、2日が過ぎていた。
無事に足が動くようになり、動き回れるようになった私はワーグナーの
あれからお互い話をしていない。
私も
それでも彼は私の
おかげで私はこのように自分の足で動き回れるほどまでに回復した。
本当に
ロシエル殿から言われたことは、全て
彼の言っている事は9割以上正しいのだろう。
もちろん、私だってそこまで考えていなかったわけじゃない。
ただ少し、アストラル王国を
たぶんロシエル殿はそこも分かった上で、あえて私に現実を突きつけたのだろう。
正直、王国の
クーデターが起こる前までは、国民のために生きることをお父様から
クーデター後、ケージの中に来てからは王国の
今でもその気持ちに
私の兄であるシャルルは国民を
今この国は
これが兄の望んだ国だったのだろうか。
今にして思えば、
お父様にはシャルルの
だからこそ、シャルルではなくアイナお姉様と私に
まもなく税の
また多くの国民が
一体シャルルはいつまでこんなことを続ける気なのだ。
このままこんなことを続ければヴァール帝国とてただでは
だめだな。考えれば考えるほどマイナスの方向に考えが行ってしまう。
このままでは
少し
私は少し頭の中を整理しようと
ここからは海が見えるので、
私は
やはり海はいい。
思わずその場に
空を
すると、急に
でも今は
「今日くらいはいいよね。」
思えばケージの中に来て7年ほど、1秒でも気が抜ける時はなかった。
こんな
そんなことを考えながらうとうとしていると、私の
ガサガサ。
私が横になっているとすぐ近くの草むらからそんな音が聞こえた。
はっとしてすぐに起き上がり、
まさか、また
あの
とにかく逃げなきゃ。私の頭の中に
しかし草むらから聞こえる音はどんどんこちらに近付いている。
急がなきゃ。私はなるべく音を立てないように立ち上がると、足音もなるべく立てない
走ればすぐだが、その足音を聞けば
3日前は夜の
あの時の
ゆっくりと、
落ち着け、落ち着け。自分にそう言い聞かせながら
草むらから聞こえる音がどんどん
いつ草むらから飛び出してきてもおかしくない。
そう思った私は、一気に
少しずつ
この
すると草むらから何かが飛び出してきた。
何が飛び出してきたかなど分からない。
そんな事を確認していたら逃げ遅れてしまう。
草むらから何かが飛び出してきたのとほぼ同時に私は
後ろから聞こえた音は「今夜は
思わず転びそうになるのをグッと
そこには
「あれ?ここに居たんだ。」
つい先程までの私の
「え、なんでそんな怖い顔してるの?」
「僕何か悪い事した?」みたいな顔で私を見てくる。
「いえ、何でもありません。」
私はこれしか言えなかった。
「ふ~ん。じゃ帰ろ。今日は
ロシエル殿はそう
彼のそんな
彼だって
これだけ見れば私とほとんど同じだ。
それなのにロシエル殿はこんなにも強く生きている。
その姿を見ているだけで、
今までは「
でもロシエル殿と関わっていれば、この
「
こう
笑い方など
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