ルービスの行方
私は1人森の中を歩いていた。
夜中にも
ルービス。私がこの名前を耳にしたのは今から4年前。当時の私は
見知らぬ男性に
その度に
私が「自分の身は自分で守る」と強く心に決めたのはこの経験が大きいだろう。
ケージの中に頼れる人物は1人もいない。
心を許せる友もいない。ましてや家族もいるはずがない。
そう、私は…たった1人で生きてきた。
だからこそ、たまたま聞いた「ルービス」と言う
その思いだけが、今の私を突き動かしていた。
しかし、4年間探して見付からないと、さすがに心が
各地を
どう考えてもおかしい所がある。
彼を探し始めて4年。何人もの人にルービスの事を聞いたが、有力な情報が1つもなかった。
それでも私は
それだけ「ルービス」と言う名は私にとって
そして数日前、私はついに有力な情報を手に入れた。
「ルービスならこの辺にはいねぇよ。」たまたま
私はこの言葉を聞いて少し
確かに「ルービスは存在する」と言う情報を手に入れたからだ。
存在していると分かれば、後は探し出すだけ。
4年間苦労して探していた日々が
でも現実はそんなに甘くはなかった。
それはそうだ。存在しているとしても、この広大なケージの中でたった1人の人を探すのは
「ここまで広い森とは…。」
思わず声が
開けた場所があれば少し休もう。そう思い歩くスピードを少し早めた。
「それにしても全くと言ってもいい程、人の入った
それだけ森の
遠くで
「まずいな…。こうして歩いているのも危険だな。」
私は今日のルービス
が、この時私は
*
「きゃーっ!」
森の中に女性の
木の上で
寝起きでぼんやりしている
「
もう1度、
とにかく、
手遅れになる前にこちらからも
聞こえたのは女性の悲鳴だった。急いで助けに行かないと。
一応言っておくが、
*
「はぁっ…はぁっ」
本当に今日はツいてない。まさか
でもここで走るのをやめればすぐさま
それだけは死んでもごめんだ。
走りながら
「しつこいなぁ!」
投げても投げても
走るだけでなく、石や枝を拾う動きに加えて後ろに投げる
いくら体力に自信があると言っても、走る・拾う・投げるを続けていると思った以上に
体力の
私は走ることに
「まずい…。」そう思った私はすぐに立ち上がろうとするが、もう足に力が入らない。
私の足は
何とみっともない
「こんなにもあっけない最後とは…。」
神がいると言うのならば言ってやりたい。
「なぜ私にばかり
もはや
「お父様、お母様、お姉様、もうすぐお会いできそうです。」
私はもうここで死ぬのだと
この時「まぁ…。楽になれると思えば、死ぬのも悪くはない…かな。」なんて事を私は考えていた。
その時、「生きているなら返事をしろーっ!」と、どこからか声が聞こえた。
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