あらすじ パート2 第21話-第60話まで


 第21話から第60話までのあらすじとなります。


ここまでのあらすじパート1と、このパート2を読んでいただければ、第3章からすんなり入っていけると思います(たぶん)









 以下あらすじ


 渡辺たち、そしてドリトルとやり合ったことで問題児扱いされるようになった葛原飛鳥。

 生徒会役員で1年生の副学長を務める歌川美咲うたがわみさきから、渡辺が退学になったと聞かされる。さらに授業をサボり続けるハルを何とかしてくれと迫られる。


 そんな中、飛鳥を追放した祖父の腹心である桐元が部下を引き連れて校内に侵入した。


 桐元は、追放された身の上でありながら葛原の名を汚す存在だとして飛鳥からベルエヴァーを回収しようとするが、飛鳥は抵抗する。

 さらに騒ぎに介入したハルによって、桐元は乗っていた車ごと放り投げられ、手ひどいダメージを負う。


 飛鳥とハルはそれで満足だったが、問題行為ばかり続ける2人に我慢ならなくなった美咲は2人に罰を与えようと動き出す。


 一方、飛鳥とハルに大打撃を喰らわされ、多くのメンバーを警察にとらえられたドリトルは、事態の回収を図るため、日本人幹部である南翔馬を現地に派遣する。


 南は衛藤遥香を「衛藤の子供たち」の1人だと指摘し、彼女が危険な存在であると警戒心を抱く。


 そしてドリトルのメンバーであり、神武学園で諜報活動をしていた新藤青に衛藤遥香周辺の調査を続けるよう指示する。


 飛鳥は生徒会の指示により、ハルが所属する空組へのクラス替えという罰を与えられる。

 

 空組は、重い障がいを抱える生徒や、問題を起こす生徒たちを押し込む、神武学園のふきだまりのような場所であった。


 空組が教育を受ける場として機能していないことに抵抗感を抱くものの、大神という男と出会い、レッドカインの杖を改良してもらう。

 そして彼から、なるべくハルのそばにいて多くを学べと言われ、気分を良くする。


 同じタイミングで空組に飛ばされた星野桃子ほしのももこは、千里眼という障がいスキルに悩まされ、機械のようなゴーグルをつけざるを得ない境遇にあった。


 桃子はその能力を生かし、空をただようひとつのドローンが飛鳥にメッセージを送っていることを伝える。


 それが父のメッセージだと気づいた飛鳥は、ハルと桃子を連れて、父が指定したと思われる模型店に移動する。


 彼らがまたサボったと聞いた美咲は、その正義感から彼らを連れ戻そうと自身もまた学園を抜け出す。


 模型店で美咲とハルの不毛な鬼ごっこが始まる中、飛鳥は父の部下であった金村から重要なメッセージを受け取る。


 祖父と経営方針を巡って対立していた父が、イギリスに亡命しようというのだ。

 その決行日を飛鳥に伝えた金村だったが、彼の動きはドリトルのスパイである新藤青を通じて、南に気づかれていた。


 金村をとらえようと動くドリトル。

 しかし彼らの動きもまた、飛鳥の真聴覚によって察知される。


 街の中でドリトルと飛鳥たちの戦いが始まった。


 ドリトルに毒の攻撃を喰らって倒れる金村。

 彼の身を守りながら戦う飛鳥は窮地に陥ったが、突然助っ人が現れる。


 不動大輔ふどうだいすけ

 レガリアの爆発事故により、子供のまま成長が止まってしまった大人。

 そして20歳になってもなお神武学園に在籍し続ける、伝説の浪人生。


 強靱なフィジカルでドリトルの戦闘員をボコボコにする不動。

 さらにはハルも加わって、戦いは勝利に近づきつつあった。


 しかしドリトルの南は、この戦闘のカギを握っているのが千里眼スキルを持つ桃子だと見破り、彼女の殺害を刺客に命じる。


 桃子は飛鳥やハルを導くナビとして獅子奮迅の働きをしていたが、その能力を抑えきることができず、気を失っていた。

 美咲は倒れる桃子を解放しつつ、隠された過激な本性を露わにしてハル達を驚かせていたが、そんな2人をドリトルの刺客が襲撃する。


 美咲が何とか応戦するものの、プロの殺し屋相手に勝てるはずがない。

 危機的な状況に陥る中、突如、桃子が暴走する。


 まるで狂人のような動きをして殺し屋を圧倒するその姿を見て、南は桃子がルガルーというレガリアに支配されていることを見破り、あえて撤収する。


 桃子は自分がおかしくなったことを飛鳥やハル、不動に言わないで欲しいと美咲に伝え、美咲はそれを受け入れるしかなかった。


 不動の相棒である黒川医師の治療で解毒治療を受けるため眠りについた金村は、うわごとで「フィルプロのアジトを破壊してくれ」と呟く。


 飛鳥は、不動から、父と彼の奇妙な繋がりを聞かされる。

 不動の成長が止まるきっかけになったレガリア事故は、父が作り上げたレガリアによるものだった。

 父が立ち上げたフィリピプロジェクト、通称フィルプロは、不動や飛鳥のようなレガリアによって苦しむ人達を救うためのプロジェクトだったと知る。

 

 しかし祖父はフィルプロの軍事利用を企んでいるとハルは指摘する。

 

 父が亡命を企み、フィルプロの研究所を破壊しようとした理由はそこにあったと気づいた飛鳥は、その意思を組んで不動とアジトの破壊を決意する。


 その協力を仰ごうと星野桃子に近づくが、桃子はそのタイミングで、南の策によってルガルーを発動され、おかしくなってしまう。


 誰彼構わず殺害しようとする桃子を止めるため、ハルと桃子が学園の中で激しくぶつかり合う。

 ふたりを止めるため、飛鳥は事態に介入する。


 桃子を救うためにメイヴァースを使って高所から飛び降り、桃子を気絶させると、その身を抱えて不動の事務所に逃げ込んだ。


 不動の調査により、桃子はルガルーのせいで体がボロボロになっているのに、ルガルーがなければ生活ができない矛盾に追い込まれていると知る。

 さらに家族から見捨てられた状態になっているらしい。


 自分に関わるなと拒絶する桃子に飛鳥は取引を持ちかける。


 フィルプロのアジトを爆破する前にそのデータを持ち出し、企業に売る。

 そこで得た金を山分けする。


 桃子は飛鳥に乗せられていると気づきながらも了承し、ついにフィルプロ破壊計画が実行された。


 フィルプロの秘密工場に潜入する飛鳥。

 そこには当然ハルもいるが、美咲の姿もあった。

 彼らと関わる内に、すっかり気持ちが彼らに移ってしまったらしい。


 研究所で飛鳥を待っていたのは、父が作り上げたマスターAI、電脳執事タオだった。

 

 フィルプロの研究成果を悪用して、長時間動き続ける軍事用レガリアの作成を祖父が企んでいると知り、驚く飛鳥。


 自らをフィルプロの魂だと断言するタオのデータを抜き取れば、それこそが工場の破壊だと気づいた美咲により、タオの引っ越し作業が始まる。

 その課程で、桃子の千里眼スキルを制御できる新しいレガリア、ブリューゲルを作成することができた。

 もう奇怪なゴーグルをつけずに済むと知り涙する桃子。


 安堵の空気で包まれる中、飛鳥たちが工場に潜入したと気づいた祖父の部下、桐元が、研究所に戦闘員を送り込んだことがわかる。


 しかし新たな力を得た桃子と飛鳥のタッグにより、戦闘員たちはあっけなく倒されるが、彼らの言葉から、父の亡命計画が祖父にばれたことがわかる。


 祖父に恩を売りたいと企むドリトルの南が、父の亡命計画をたれ込んだのだ。


 このままでは飛鳥どころか、父も亡命ができなくなると、飛鳥たちは大急ぎで待ち合わせ場所の葛原製作所空輸港へ移動する。


 彼らを待っていたのは、桐元と、彼が用意した葛原製作所の戦闘員たちだった。

 不動とハルが彼らとやり合い、飛鳥は飛び立とうとする父の飛行機を必死で追いかける。

 

 しかし、なんとしてでも亡命を阻止したい桐元は、軍事用の魔法武器と空輸港にある管制塔の空中砲台を利用した圧倒的火力で、不動だけでなく味方まで巻き込んで激しい攻撃を浴びせる。


 父と再会した飛鳥は、覚悟を決め、父のもとへは行かず、不動とハルを助けるために、この場に残ることを選択する。

 

 そして飛鳥の母、麻衣の強力な魔法攻撃が管制塔の砲台を破壊し、形勢を変える。

 

 それでも桐元はこの場にいる全員を殺してでも、飛鳥とその父を止めようと躍起になる。戦意を失う部下を脅迫し、戦いを強制する桐元。

 

 しかし飛鳥は機転を利かして、桐元の部下たちをこの場から一斉に退散させる。

 追い詰められた桐元にハルは怒りを燃やす。

 だまし討ちされた葛原の戦闘員に対する桐元の態度をハルは許せなかった。

 

 桐元に部下への謝罪の感情が一切ないと知ったハルは、容赦なくその片腕を切り落とした。


 こうして戦いは飛鳥たちの勝利に終わり、飛鳥の父は無事、イギリスへ飛び立っていった。


 そして日常に戻る飛鳥たち。


 飛鳥と桃子は不動の探偵事務所にアルバイトとして雇われた。

 美咲は自ら空組にクラス替えを求め、空組初の生徒会長を目指そうと意思を固める。


 そしてハルは相変わらず退屈な日常を過ごす。

 

 しかし予断は許さない。


 飛鳥の祖父、葛原十条の野心はいまだに失われず、飛鳥への殺意は増すばかり。


 そしてドリトルの南も電脳執事タオの奪還を目論見ながら、葛原十条への接触を模索していた。

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