あらすじ パート1 第1話-第20話まで

 第1話から第20話までのあらすじとなります。


 これを読めば、21話からスムーズに読むことができると思われます。


 さらにすっ飛ばしたい方はパート2を続けて読んでください。


 最初から読むぞという神のようなお方は、あらすじなどすっ飛ばして第1章から読んでください。







 

 以下あらすじ


 人の能力を飛躍的に向上させるレガリアの発明により、15分程度なら魔法使いになれる時代。 


 優秀な魔法使いを輩出し続ける名門葛原くずはら家。


 その御曹司である葛原飛鳥くずはらあすかは、自身が持つ真聴覚という障がいスキルに苦しんでいた。

 一向に魔法が使えない飛鳥を無能となじる祖父、葛原十条は飛鳥を一族から追放する。


 祖父の手切れ金を使って一人暮らしを始めた飛鳥は、魔法教育の名門、神武学園に入学するが、魔法を使えない日々に苦しむ。

 さらに名門葛原の後ろ盾をなくした飛鳥はいじめを受ける。


 飛鳥の父、葛原昇くずはらのぼるは優れたレガリアクリエイター。

 父は、匿名で手作りのレガリア「ベルエヴァー」を送り、追放された息子を気遣い、飛鳥は救われた思いになる。


 ベルエヴァーの強大な力は飛鳥に魔力を引き出し、初めて魔法を使ったことで飛鳥は有頂天。

 しかし、彼を虐げていた渡辺たちにベルエヴァーを奪われ、深い傷を負う。


 放心状態で街をさまよう飛鳥は引き寄せられるようにレガリアを売るジャンクショップに迷い込む。


 店主の久野くのは、飛鳥の境遇を瞬時に見抜き、彼が手作りした「メイヴァース」というレガリアを貸してくれた。


 一般のレガリアとはタイプの違うメイヴァースに最初は戸惑うが、久野から渡されたオプションスキルギアをつけていく内に、自身の障がいスキル、真聴覚を安定化させることに成功した。


 メイヴァースを起動することで、自分を苦しめていた真聴覚が最大の武器となることに気づいた飛鳥は、奪われたベルエヴァーを取り戻すべく、渡辺たちにリベンジを仕掛ける。


 しかし、ベルエヴァーはすでに犯罪組織「ドリトル」に売られていた。


 単身でドリトルに挑み、ベルエヴァーを取り戻そうとする飛鳥に思わぬ助っ人が現れる。

 衛藤遥香えとうはるか。自称、ハル。

 神武学園の同級生である彼女は、天才と呼べるほどの驚異的な魔力を持つロシアと日本のハーフ。

 マイペースな性格だが、下半身不随のため、車椅子を利用している。


 ベルエヴァー奪還に力を貸すというハルは、強引とも言える手法でドリトルに迫っていくが、車椅子というハンディをものともしないふてぶてしさを持つハルに、飛鳥は尊敬の念を抱くようになる。


 ベルエヴァーは、ドリトル主催の闇オークションで億を超える額で取引されるところだった。

 飛鳥とハルはオークション会場に乗り込み、ベルエヴァー奪還作戦を開始するが、敵は彼らの動きを予知していた。

 

 窮地に立たされる飛鳥であったが、すべてはハルの手の上にあった。

 

 戦いの最中、ベルエヴァーを身につけたハルは、凄まじい魔力でドリトルの一味を圧倒する。

 そして顔なじみの刑事に後始末を任せ、2人は現場をあとにする。


 飛鳥はメイヴァースを貸してくれた久野をハルに紹介しようとするが、すでに久野はこの町を出ていた。

 彼は大企業ヤンファンエイクの重役であり、天才的なレガリアクリエイターだったのだ。ヤンファンエイクと経営方針を巡って対立した久野は、勝手に会社を飛び出して逃亡の旅を続けているようだ。


 飛鳥は久野からメイヴァースを譲り受ける形となった。

 久野との出会いに大きな影響を受けた飛鳥は、彼のような大人になろうと誓う。

 

 そして取り返したベルエヴァーをハルに貸すことにする。

 それが何よりの守りになると思ったからだ。


 ハルはベルエヴァーを受け取る代わりに自身の大切な武器であるレッドカインの杖を飛鳥に渡した。

 ハルは杖の持ち主の帰りを待っているのだという。


 戦いを終えた飛鳥は自分がハルに好意を持っていることに気づき、なんのためらいも無く告白するが、ハルは戸惑って逃げ出す。


 やがて最強のコンビと言われる、飛鳥とハルの出会いであった。

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