リプレイ:08(夜)クランクとの遭遇
メンバーは引き続きフィーとオビ、フェロー化したユグ、NPCで神官のサンリアが同伴している。
そんな中、冒険者達はついに目的の1つであった逃亡者のクランクに遭遇する。
フィー「奴じゃねぇか! 見つけたぜ!」
オビ「人間状態に戻ってる!笑」
フィー「(カンペ)見つけましたね!」
GM「それじゃあ、君達はクランクと接触するかい? それとも奇襲する?」
フィー/PLの素「いやちょっと待って、作戦を立てる」
GM「ん?」
PLによる作戦会議を行う。
現状を整理すると現在夜のため明かりを付け近づくと存在がばれてしまう。
変身状態で暗視を使えるフィーが遠くで様子を見て、お嬢様三人(内男の娘1人)が奈落に迷い混んでしまった冒険者を装い近づく作戦となった。
GM「FF7みたいだね」
フィー/PLの素「あの、女装したクラウドがエロオヤジに選ばれるのは未だにおかしいと思う」
さておき方針的には、あの女騎士(エイザン)の言いなりになるのがしゃくだそうで、とにかく話を聞いて捕まえるか逃がすか判断したいとのこと。
フィー「オビ、あっと的弱者を演じてくれ」
GM/オビになりきり「あの~すみませ~ん」
オビ/PLの素「そんなに弱々しいの?笑 奈落に迷い混んだことすら気づいてない感じにする?」
フィー/PLの素「そうだね、そんな感じでお願いする。フィーは隠れてバックを取るよ」
と、準備整えクランクに接触する。
するとクランクは冒険者達に振り返り応答する。
GM/クランク「ん? こんな所に人が? 君達は遭難者か?」
フィー/PLの素「お、何かいい人っぽい」
オビ「遭難者……はい、遭難者と言われればそうかもしれません。冒険していたら、いつの間にかこんな所に……」
PL1/オビになりきり「助けて下さい! 気づいたら私達だけで! 殿方もいないから心細くって!」
オビ「いや、自分も殿方なんだけどな!」
GM/オビになりきり「何か~私達~ちょーヤバくて~」
オビ「何でそんなにギャル口調なの!」
そんな感じでNPC達と一緒にコビコビで説明する。クランクは特に不信に思うこと無く心配してくる。
GM/クランク「今ここは奈落の中なんだぞ? まさか、気付かず巻き込まれてしまったのか?」
PL1/オビ「えー!? あびすー!?」
オビの中の人は乾いた笑いをしつつ。
オビ「奈落…まさかそんなことに巻き込まれていたなんて知りませんでした」
GM/クランク「可哀想に、怪我人はいないか?」
オビ「え、あ、少し……」
オビがそう言うとクランクは人数分のポーションを渡してくれる。
オビ「あ、ありがとうございます」
GM/クランク「こんな状況だし、俺も嬢ちゃん達と一緒に着いていっても良いがどうする? 近くゴハンヤって町があるはずなんだが俺もそこにいる奴に会いに向かってたところなんだ。良かったらそこまで送って行くぞ」
と、クランクから提案を受け冒険者達は喜んでとお礼を言い、クランクが同伴することとなった。
冒険者達からいくつか質問が飛ぶ。
ユグ/PL1の操作「因みになんですが、クランクさんはこの辺りのことをよく知っているのですか? 荒野に魔動機達がうろついていたのですが、あれはいったい?」
GM/クランク「ああ……ゴハンヤにはたまにくるが、詳しいかと言われると微妙な所だ。魔動機がうろついていた? ここら辺に野良の魔動機がいる何て聞いたこと無い。ゴハンヤの警備魔動機達なら知っているが……」
クランクはあくまで自分の予想を伝えるだけで確証は得ない。だが、核心に触れると少し雰囲気が変わる。
オビ「そう言えば、お名前を伺っていませんでしたね。私の名前はオビ、こちらがユグさんとサンリアサンリアさんです」
挨拶を始めると、クランクは一瞬止まった様子を見せる。
GM/クランク「……ジョージだ。改めてよろしく」
フィー/PLの素「おおっと」
オビ/PLの素「偽名を使い始めたぞ」
フィー/PLの素「って言うことは、自分の身分を隠さなきゃいけないってことはわかってるのか」
少しずつわかってくることがある中で、冒険者達はフィー以外が突然聞き耳判定を振ることになった。
オビが成功すると、サンリアから金属音が鳴った。彼女の方を見ても特に変わった様子もなくたたずんでいる。
オビ/PLの素「なんだ?」
フィー/PLの素「……もしかして任務遂行してるのか? こんな所で襲いかかってもメリットがないだろ。オビが、なんとか止めてくれ」
気づいたオビは、気づかれないように制止する。
サンリアは笑みを浮かべながら止まる。
フィー/PLの素「なに考えてるんだこの女……」
冒険者達はクランクと共に、ゴハンヤを目指すこととなった。
セッション終了後。
GM「なるほど……こういう風にクランクと合流したか……」
PL1「想定外か?」
GM「ちょっとシナリオ崩壊の兆しが見えた」
皆笑う。
PL2「さすがだな」
PL1「幾度と崩壊させて、救えないキャラクタも救って来た我らに不可能は無い!」
GM泣かせである。
もしかしたらこのままだと、GMがやりたいことが出来ないまま物語が終わるかもしれないというプレッシャーがのしかかる。
GM「とりあえず、次のパートは間違いなくターニングポイントだ」
次でもしダイスとかが荒ぶり、PLのキレッキレムーブが炸裂したらこの物語はそのまま終了です。
ああ……どうなるか。
もう少し楽しませるためにGMも頑張ります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます