リプレイ:07(夕方)遺跡発見

 日を跨いだセッション。

 今日はユグPL3が休み。オビPL2が出席。なのでユグがフェロー化、オビにサンリアというNPCが同伴したことを伝えてセッションを進めます。

 オビに前回の共有。


GM「サンリアっていう女神官NPCが同伴しました」

オビ「ほい」


 荒野を歩く中、君達は小さなドーム状のオブジェを見つける。

 大きさは4~5人用テントと同じぐらいの大きさ。入り口も1つある。


GM「探索判定or見識判定お願いします。目標値7」

フィー「まかせな! (ダイスロール)出目7! ひっく! 目に砂が!」

GM「成功したよ」

フィー「よっしゃ!」

GM「目標値低いよな……ここは修正しておこ」


 魔動機文明時代の遺跡だということが分かる。ドームには扉があり開くと下る階段があった。


オビ「めんどくさそうね」

フィー「俺達には目的があるし、この遺跡はスルーの方が良いな」


 PL達でここに書き置きをしていくかや、もう一度戻って探索した方がいいのか話し合う。そんな中でオビのPLがある提案をする。


オビ/PLの素「私、北向きの針があるから地図製作判定出来ない?」

フィー/PLの素「それだ! そんな判定あったわ!」

GM「確かに、それならこの奈落について分かるわ!」


 という訳でダイスロールをしてもらい、情報を開示する。


GM「君達の来た道は違う道変わっている。つまり場所を移動すると同じ場所へ戻ることが困難であることが分かった」

フィー「完成したぜ……ってなんじゃこりゃあ!?」

GM「現代アートの完成である」

オビ「ランダムで場所が変わるのね。北向の針は意味なかったわ」

フィー「いや、それがわかっただけで十分だ。でかしたぞ!」


 ゲームシステムを理解してもらったことで、むしろ遺跡にがあれば解決するだろうと結論に至り、冒険者達は中へ入っていく。

 入り口から下に続く階段が続いている。

 響くのは君達に靴の音のみ、奥は暗くなっており明かりが必要になる。


フィー「そこの女神官サンリアを魔法で光らせるぜ!」

オビ「わざわざ光らせる意味ある?笑」

フィー/PLの素「後衛だし回避判定いらないだろって思……そうだ! 俺はグレンダール炎の神の信仰じゃないから、その魔法使えねぇんだった!」


 フィーはダリオン自然の神の信仰である。

 プリーストレベルが2になると、信仰によって特殊な能力の魔法が使えるようになる。グレンダールは光源を作る魔法。ダリオンはHPの最大値を少し増やす魔法である。


GM「でも、確かこの前プリーストレベル1で回復できねぇって言ってなかったっけ?」

オビ「そもそも使えない!笑」

フィー「ッチ、全く使えない神だぜ……」

GM「お前の信仰心が足りないんだろ!笑」


 皆で笑いつつ準備する。

 フェローのユグちゃんが松明を持っていたので、それを明かりに。フィーが獣の姿に変身することでになるので、光源がなくても見える暗がりが見える様になる。彼女を先頭にして先に進む。


フィー/PLの素「変身するとしゃべれないから手話させるか」

GM「獣の手ってそんなに器用なのか?」

オビ/PLの素「手話わかんねー」

フィー/PLの素「しょうがねぇ、持ってきた紙とペンでカンペにするわ」

フィー「(カンペ)いささか不謹慎かもしれませんが、なんだかワクワクしてきました」

GM/ユグ「なんか急にでしたわ口調で書き始めたんだけど」

オビ「アナタそんなキャラでしたっけ?」

フィー「(カンペ)え? 皆さんどうかしました? 私変ですか?」

オビ「怖い怖い怖い! 仲間にホラーがいる!」


 降りきり辺りを照らすと、そこは通路がありいくつか部屋がある。大まかに気になる部屋が3つあり探索できる。

 主に魔動機文明語で部屋の扉に表札が書いてある。

 一つは管理室、二つ目は実験室、三つ目は寝室。

 いろいろ冒険者達は話し合い順番通りに進むことにする。


オビ「じゃあ管理室で」



〈管理室〉

 管理室には大きなモニターのあり、PL視点で言う機械やパソコンのような物が壁や机に取り付けられている。


フィー/PLの素「ああ、そういうことね。笑」

フィー「(カンペ)なんなんですか、この箱みたいな物達は?」

オビ/PLの素「あー、冒険者達はパソコンとかわからないってことね」

GM「マギテックだったら、どういうことをする機械なのかはわかるって代物だよ」


 少し探っていくと、壊された古いマギスフィア(大)が埋め込まれている。


オビ/PLの素「マギスフィア台?」

GM「……あ、いや大きい方の大ね」

フィー「そっちか!」


 日本語は難しい。

 とにかくこのマギスフィアに対してセージを持ったユグが確認する。

 どういった機械かは分からないが、このマギスフィアを新しい物と取り替え、MPを注げば動くかもしれないということが分かる。


オビ「うーん……マギスフィアは誰も持っていませんわね」

フィー「(カンペ)そうね。もしかしたら違うところに隠してあるかもしれないわね」

オビ「次の部屋に移動しますわ」

オビ/PLの素「……急に女の子パーティーになったんだが!」


 確かにと皆笑う。女の子達の旅行状態で次の実験室に向かう。



〈実験室〉

 実験室は人一人が寝れる台と棚がある。

 辺りは瓦礫と埃だらけだ。


オビ/PLの素「何かさっきの部屋の方が実験室っぽい気がする」

フィー/PLの素「確かに、どっちかというと手術室って感じだよな」

GM「い、いや、それっぽい物もあるよ」


 人が入れる大きさの円柱形のカプセルも見受けられる。

 ここで冒険者達は探索判定を振りフィーが大きなケースを発見した。


GM/ユグ「箱の外側に何か書いてあるよ『緊急予備魔晶石 マギスフィア』だってさ」

オビ「見つけた!」

フィー「コイツじゃねぇか!」


 急いでケースを開けるが、しかし……


フィー「空じゃねぇか?」

オビ「……もうすでに使われてるってこと?」

フィー「それから持っていかれたのか?」

GM「どうなんだろうね(ニヤニヤ)」


 特にこの部屋はここまでで次に進む。


〈寝室〉

 シーツや掛け布団の無い簡素なベッドが並んでいる。瓦礫だらけだ。

 ただ、壁に明かりを照らすことで何か大きな物が描かれているように思える。


フィー「なんじゃこりゃ」


 近づいてよく見てみると、何か色つきの粉のような物で絵が描かれているのが分かる。


オビ「絵が描かれてますの?」

GM「光源がいくつかあるから、集めればその絵の全貌が見れるよ。集めるかい?」

二人「「……」」


 ここでPL達は何かを察したらしく異常な程慎重に話し合いを始める。

 いろいろと話し合い、暗視持ちにフィーのみが確認することになった。

 暗視で見るのを実はGMは想定し忘れていたのでちょっと確認。


GM「暗視って色見えるんだっけ? 何か暗視スコープみたいなイメージなんだけど」

フィー/PLの素「どうだろ?」

オビ/PLの素「逆にスコープとか機械じゃなくて、その生き物の性質で見ている訳だから色の判別ぐらいは出来るんじゃない?」


 なるほどとPLの意見を採用し話を進めることにする。

 壁には青空に白い雲、白い床の上に立つ白い服を着た三人の子供が描いたような絵があった。


フィー「なんだこりゃ?」

GM「それでは絵を見た人は精神抵抗判定を振って」

オビ/PLの素「おおっと!」

フィー/PLの素「SAN値チェックか!」

GM「ゲームが違うから」


 フィーのみが振り自動成功ではなかった為、強制イベント入る。


GM「ここからはフィーはPL1から切り離されて独立して動くので、少しの間操作出来ないよ」

PL1「ほー」


 フィーは、ふと記憶が沸き起こる。

 この絵は自分が描いたものだ。

 ただ漠然とそう感じた。


PL1「え!? これフィーが描いたの!?笑」

GM「そういう記憶が甦るよ」


 そして、フィーはふと壁の天井付近にある通気口が気になった。

 勝手に身体が導かれるようにそちらへ向かい、わかっているかのように通気口を手で開けた。

 通気口の中に手を伸ばすと……


オビ「フィーさんどうしたの? って声はかけるけど、私怖いから様子見るわ」

PL1「ま、それはわかるわ。仕方ない」


 通気口の中に手を伸ばすと固いものを掴んで取り出した。それは魔晶石であるが動物のような形に彫られた綺麗な彫刻だ。

 君は魔晶石10点分と経歴「青空に憧れて」を手に入れる。


PL1「スゲー……なんだこの彫刻。しかも謎の経歴が増えた」

GM「因みにこの彫刻もフィーが作ったやつ」

PL1「マジかよ! ウチの娘やるな! そろそろフィートに戻って良いの?」

GM「あーごめんごめんもう大丈夫」


 ここから通常のロールプレイに入る。


オビ「フィーさん大丈夫ですの? 何か様子がおかしかったですわ」

フィー「(カンペ)ええ平気でした。何か衝動的に動いてしまいました」

フィー/PLの素「そう言えば操られているような状況だったのあれは?」

GM「いや強制イベントだけど、フィーの衝動で動いた感じだよ。さっきまでの行動はフィーも覚えているし、そこに彫刻があるということも何故か知っていたって状況」

オビ/PLの素「……オビも見た方が良いかな?」


 確認をしたくなったPL達は、とりあえずユグの魔法がかかった代物か確認出来る魔法センスマジックで確認。

 特に魔力は感知出来なかった為オビとついでにNPCのサンリアに絵を見せた。

 先にサンリアの反応。


GM/サンリア「子供のかわいい絵ですね」

フィー「(カンペ)何か違和感は無い?」

GM/サンリア「いえ、特には……」

オビ/PLの素「何も無いのか」

フィー/PLの素「NPCは反応無い? 完全にPL冒険者ピンポイントってこと?」


 次にオビが見るとイベントに入る。

 オビはこの絵を見たことがある。

 誰が描いたか見たことはないが、間違いなくこの絵は昔、知っている誰かがここが描いたか絵なのだと⁉️


オビ/PLの素「オビもここにいたの!?」

フィー/PLの素「おいおいこれは変な展開になってきたぞ!」

GM「因みにオビは経歴の追加は無いよ」

オビ!/PLの素「あ、無いんだ」

GM「ユグだけ見ていないけど見せる?」

二人「「見せない!」」


 ということでここの遺跡で出来ることは終わり。経験点と成長点を手に入れ遺跡を後にする。


フィー/PLの素「何か物語に関わって来た気がするね」

オビ/PLの素「結局あのマギスフィアだけ良くわからなかったな」

フィー/PLの素「けど、あそこには何もなかったし、マギスフィア大何てこのレベル帯で持ってくるやついないだろ?」


 いろいろ考察しつつ次のイベントのダイスを降ってもらい。


GM「きたああああああ!」

オビ/PLの素「死にイベントか?」

GM「いや、ようやく見つけたよ! せっかくだから進めようか」


 君達は砂嵐が舞う荒野の中、人影を見つける。砂嵐がやむとカウボーイ姿の男と、大きなネコ科の動物の歩き姿が見えた。


フィー「みゃーお」


 そして、男は最初に写真で見たクランクであることが分かる。

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