リプレイ:06(昼)漂流者と遭遇

ユグ/PL3の素の声「すみませんでした。スマブラが楽しすぎて……」

GM「おう、ええで。だが今回オビがいないんだけどね」


 オビPL2が今回仕事で忙しいためお休み。

 フェローだったユグが復活し、前回までのことを録音通り全部伝え共有しました。

 ついでにユグの性格など決めるか確認した所特に決めずやりやすい様にやるということになりました。

 と言うことでダイスロール後、ランダムで次のエピソードに入る。


フィー「よっしゃ!」


 砂漠を歩いていると、1人の女性神官が歩いているのが目にとまる。


ユグ「何やってるん、あやつは?」

フィー「俺等と同じように雇われた奴らの中にいた奴か?」

GM「うーん、居たような気がする」

ユグ「プリーストでしょ? 1人って怪しい過ぎない?」


 彼女の様子を聞かれたので答えていく。

 見た目は人間。普通に涼しい顔で歩いている。罠がある様子は無い。

 明らかに怪しい彼女に対して「話しかける」か「立ち去る」か「攻撃する」かを選べる。


フィー「じゃあ、不意打ちで奴の背後から雁字搦がんじがらめにする」

GM「え!? まあ、できるけど……」

ユグ「あ、相手に良い印象を与えないでしょ……」


 困惑するGMとユグ。

 フィーの考え曰く、この状況かで疑うのはこちらとして無理はない。そしてこっちが優位を取っている状況なので思い切ったことをやっても良いと思うとのこと。

 女神官を拘束してからゆっくり話を聞こうとのこと。


ユグ「うーん……まあ、わかった」

GM「じゃあ、先手必勝って形で良い?」

フィー「隠密判定! 俺に任せな!」


 ダイスロールすると……


フィー「キター!」

GM「自動成功だと……」

ユグ「すげぇ……」


 2つのサイコロが6のゾロ目だと基本的値は関係なく自動成功となり、無茶なんだいでも押し通すことが出来ます。

 一応対抗ロールで対象側も自動成功を出せば打破できるのですが無理でした。


GM「(ダイスロール)……そりゃそうだ」

フィー「フハハハハ!」


 フィーが不意を打つ、それに女性神官はフィーの速度について行けず拘束されてしまう。


フィー「簀巻きにする!」

ユグ「簀巻きかい!」

フィー「オラオラオラオラ!」


 楽しそうに拘束し、女性神官は「きゃー!」と女の子の声を上げ捕まる。

 そして尋問タイムが始まる。


フィー「おめぇ、何でこんな所で生きてやがる。本当に人間か?(低い声)」

ユグ「こわ!?」

フィー「マウント取って、牙をメキメキさせながら爪光らすわ。チャキーン!!」

ユグ「こっちが蛮族じゃん!」

GM/オビ「蛮族なんよな……」


 皆で笑いつつ、女性神官が話し始める。


GM/女性神官「あらあら、捕まってしまったわね」

ユグ「なんだこの女。笑」

フィー「明らかに強そうだが敵意はない感じだな。とりあえず聖印奪い取っておこうか」

GM「そこまですると、彼女はタメ息を漏らしながら……」

フィー/PL1素の声「クックック、これだからTRPG止められないぜ」


 フィーの中の人が漏らす悪党っぽいの台詞に一同笑いを禁じ得なかった。

 とりあえず質問して行く。


フィー「テメェ、何でこんな所に1人でいた」

GM/女性神官「ラーハジャ帝国騎士様達の依頼を受けて、ここ奈落へと参りました。貴方達も居ましたよね? 特にリカントの方は印象が強かったですから」

ユグ「そりゃあね。笑」


 どうやら同じ依頼を受けた冒険者だと言うことがわかる。

 名前はサンリア。

 SW2.5で新しく追加された神の指先ミルタバル信仰の神官であることも伝えてくる。簡単に説明すると、冒険者がよく信仰するよくも悪くも真実を解き明かす宗教だ

 因みに常時フィーが「本当か?」と凄み首元に爪を突き付け、ユグが止める構図が続く。サンリアはそれでもニコニコと笑顔を崩さない。


ユグ「この女もヤバイよ……ここの卓、何でプリーストっぽいプリーストいないんだよ」

GM「確かに曲者しかいない。笑」

フィー「この世界やべぇな」


 質問を続ける。


フィー「さあ、どうして1人で居た? 仲間はどうした?」

GM/サンリア「実は、いつの間にかはぐれてしまいまして」

フィー「そんな風に見えなかったぞ!」

ユグ「はぐれる? そんなことある?」

フィー「怪しいな……」

ユグ「センスエネミーの魔法を使いますか?」


 センスエネミーは相手が敵意を持っているかの判別する魔法です。とりあえずかけてみて、冒険者達に敵意が無いか判別することになりました。

 サンリアは魔法に対して抵抗しないため、ユグにダイスロールだけ振ってもらった所……


ユグ「ああああああ、1のゾロ目ファンブル!」

GM「あちゃー、自動失敗」

フィー「50点ゲット!」


 SW恒例のルールに1つに、2つのダイスを振り両方とも1になると値が関係なく自動で行為を失敗することになります。

 更に冒険者は失敗から学ぶらしく経験点を50点手に入れることが出来ます。

 呪文を噛んでしまったユグですが、時間はあるのでもう一度ダイスを振り直して魔法は成功。サンリアに敵意が無いことがわかりました。


フィー「とりあえず、ほどいてやるか」

GM/サンリア「ありがとうございます」


 落ち着いた所でサンリアが質問してくる。


GM/サンリア「ところで、貴方達は迷子ですか?」

二人「「迷子ではない」」

GM/サンリア「私は迷子なんです」

ユグ「しらねぇよ!笑」

フィー「テメェ……ボケてるのか、なめてるのかどっちだ」

ユグ「何で仲間達とはぐれたの?」

GM/サンリア「実は、お恥ずかしい話なのですが私ぼーっとしているふしがありまして……」


 PL内でやっぱりなといった具合の失笑が漏れる。

 フィーが理解して提案してくれる。


フィー「テメェの仲間を探すぞ」

ユグ「意外といい奴!」

GM「口調は悪いけどいい奴」

ユグ「いや、さっきぐるぐる巻きにしてたから言動も悪いよ」

GM「それじゃあ、プラマイゼロか」


 皆笑ってしまう。

 落ち着いた所で話を続ける。


GM/サンリア「……ということは、貴方達に着いていってもよろしいのですか?」

ユグ「見過ごす訳にはいかないでしょ」


 ということで、神官のサンリアが同伴することになった。


フィー「ところでテメェは何が出来るんだ?」

GM/サンリア「回復が出来まーす」

フィー「何!? 俺は出来ねぇっていうのに……」

ユグ「お前出来ないのかい!」


 フィーはプリーストレベルが1なので、回復魔法のキュアが出来ない。

 因みに説明しそびれたが、フィーはSW2.5で追加された樹神ダリオンの信仰で、自然の力で生き物を守る宗教である。


フィー「テメェ、中々やるじゃねぇか」

ユグ「極端な奴だわ……」

GM「回復出来ないプリーストなんて初めて見た」


 とりあえず経験点1000点、成長点1点。

 サンリアが同伴し、次のステージに移動します。

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