リプレイ:03冒険者達合流
エイザンが話します。
GM/エイザン「実は酒場のオーナーに君達の能力について聞いている。勝手ながら能力を参考にチームを組ませてもらった。今回だけで良い、ここにいる冒険者全体が最大限の力を出せるように我々の指示したチームとして挑んでもらえないか」
ユグがすぐに納得する。
ユグ「なるほど、ここで合流するんですね」
フィー「なんだと!?」
オビ「頼む……私とあのリカントで組ませないでくれ……」
GM「と言うことで、PL全員合流でーす」
オビ「嫌なんだがああ!?」
オビの叫ぶ勢いで皆笑ってしまう。
フィー「おう、これから宜しくなテメェら」
オビ「ちくしょう! 何でこのめんどくさそうなリカントと一緒なんだよ!」
ユグ「あれだけ荒れてるのと一緒じゃねぇ……自分も運がないってことか」
ここの段階でまだPL達はキャラクターシートが出来ていないので、簡単に自己紹介した呈で進めます。
フィー「お前ら何が出来るんだ?」
オビ「コイツの前で盾職ですって言いたくないわ」
フィー「何でだよ!」
オビ「お前の方が絶対イメージ強いだろ! 私は完全に守られる側だよ!」
ユグ「確かに」
皆で笑っていると、アイザックが君達に近づいて来ます。
GM/アイザック「お? なんだ、面白い組み合わせだな?」
ユグ「あ! アイザックだ」
フィー「テメェも俺達のチームなのか?」
GM/アイザック「いや、俺は別のチームになった」
フィー「コイツ別のチームなのかよ!? 主人公みたいな名前なのに!?」
唐突にフィートが素のPL1の口調に戻り皆が笑う。アイザックは続ける。
GM/アイザック「こっちは俺以外女の子だけで両手に花だ!」
ユグ「へー、良かったねアイザック」
GM/アイザック「ありがとう! まあ、俺もお前等のチームでも良かったがすまねえな。あー、今日は運が良い! お前等もまあ、仲良くしろよ! お互い頑張ろうぜ!」
と、アイザックは手を振って二人の女の子の元へ向かっていった。
オビ「アイツもムカついてきたわ。後ろから撃っても良いよね?」
フィー「そうだな。とりあえず、アイツの顔でも噛んでおくか。うあああぁぁカブ!」
そんなこんなで、冒険者達はエイザン達と共に奈落の出現地点へ向かう。
出発前に買い物をしておいて下さい。
皆「「「はい」」」
皆はパンリカを離れ砂漠へと出向く。
そして場所は砂漠、黄色く広大な砂場が広がる中、異質な半球状の黒いドームが電気を発して鎮座する。ドームでは簡易的に作られた矢倉に、共に着た騎士団と同じ姿の騎手達が取り囲んでいる。
オビ「あー……奈落ってそんな感じの見た目なんだ。地面に穴が開いてるのかと思った」
GM「こんな感じのとか空中に浮いてて黒い球状のもあるとかないとか。GA○TZのボールみたいなイメージだね」
ユグ「こんなやつオブリビオ○(ゲーム名)で出てきてたよね」
フィー「ああ、確かにオブ○ビオンにあったわこれ」
GM「北沢氏オ○リビオンはまっていた説。実際はあれだと思うよ。魔剣の迷宮がほとんど屋内だったから屋外ダンジョンということで、屋外判定が多いレンジャーの救済みたいな」
フィー「俺は洞窟とかも屋外の判定で良いと思うんだけどな。まあ、いいか」
エイザンが奈落間近まで我々を誘導する。
GM/エイザン「改めてもう一度確認するが、我々は――」
彼女が話し始めた直後、君達の目の前の奈落からタコのような異形の触手が生えてくる。
ユグ「タコだー」
フィー「え、タコってヤバくないか。相手のレベル相当高かったような……(恐らくSW2.0に登場したクラーケンというめんどくさい魔物のこと)」
驚くのも束の間、エイザンは剣を抜き触手を叩き切った。
この世のものとは思えない断末魔が向こう側から聞こえ、切られた根本は暗黒の中へ引っ込んでいった。
GM/エイザン「このように魔神が外へ出てくることがある。我々騎士団は魔神の侵略を阻止することになる」
フィー「完全にオ○リビオンだな。よし、それじゃあタコの足を焼いて食うか」
ユグ「バーベキュー始まった!笑」
GM「あ、これタコじゃないから食べない方がいいよ。2.5の新しい魔物だから」
魔物知識判定をふったりすれば良いのだが、まだキャラクターシートは出来ていない。エイザンは液体を払い、我々に確認を取る。
GM/エイザン「この先、今のような奴らと間近で対面し戦う場面も考えられる。中に入れば、核を破壊するまで恐らく出れないだろう。改めてだが気を引き締めて挑んでくれ」
皆「「「はい」」」
ここは皆素直に返事してくれる。
GM/エイザン「それではチームごとに東西南北に分かれて奈落へ侵入せよ! 迅速にクランクを捕縛し、奈落の核を破壊するのだ!」
オビ「そっか、12人で3人ずつで分かれたから4チーム。それで四方から攻めるってことね」
ユグ「皆同じ、ところから入らないんだね」
オビ「あくまで探索救助の依頼だから分散した方が良いって考えたんだろ? 実際中がどうなってるかわからないしね」
ユグ「なるほど」
フィー「行くぜお前ら! 囚われた一般人達を助けに行ってちゃっちゃと終わらすぞ!」
二人「「おー!」」
こうして冒険者達が奈落に触れると、暗闇に吸い込まれて行った。
早くキャラクターシートが出来る事を願うばかりである。
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