Facebookの女

 カイルのFacebookの投稿のいいねを見て、怪しそうな女を探したところ、結菜という女のアイコン写真にカーソルを合わせると、カバー写真がカイルとのツーショットだった。なんだこれと思った私は結菜のタイムラインを精査。4月の某バンドのコンサートでのツーショット写真以降は、プロレスの試合の後のツーショット写真等で、それ以外の場所での2人きりのツーショットはなかった。カイルと初めて会ったのは2月で、exclusiveと言ったのは5月なわけだから、4月に何があったとしてもどうでもいいけど、付き合っている女がいたのに私にグイグイ来てたのかと疑問が生じた。しかも、カバー写真がそのままということはまだ付き合ってる可能性があるのではと思い、カイルに「彼女いるでしょ」とメール。そのまま寝たら、「また問題か?」的な返信が朝に来てた。「カバー写真がカイルとのツーショットの女がいて、今年の4月までカイルとのことを投稿してるんだけど。」って言ったら、「誰?多分誰のことかわかる」と返信が来た。「結菜。」と返信すると、

 

 「某サッカーチーム(もちろんカイルはチームの名前を言ってたけど、一応伏せておく)のファンクラブのメンバー。友達と僕のレスリングの試合を観に来る。ほとんど使ってない彼女のプロフィールページはブロックしたし、他のプロフィールもブロックした。付き合ってたけど2、3年前に別れた。僕と会ったり、仲間同士で会ったりすると投稿するから変。ほとんど会わないけど、試合には来る。僕もあのプロフィールページは変だと思う。古い写真も投稿するし。」

 

 「でも投稿は2年前より新しいのもあるじゃない。カイルが彼女の誕生日祝ってるのとかもあるし。」

 

 「知ってる。しかもそれって彼女のメインのページじゃないし。もうずっと無視してるけど。毎週何かしら見つけて来るけど、本当に僕のことリサーチしてない?」

 

 「彼女がクレイジーなのかカイルが嘘をついてるかのどっちかだと思うけど。彼女はカイルのこと明らかに彼氏だと思ってるし。嘘ついてないなら彼女にメッセージして聞いても平気でしょ?リサーチしてたんじゃなくて、昨日の夜たまたま見つけたんだけど。」

 

 「いつものことか。彼女は思い込んでるだけで、面倒だからやめろとすら言ったことない。3人で会うようにアレンジするよ。」

 

 「去年の6月とか9月に彼女の家に泊まったとかは私には関係ないことだけど、2、3年前に別れたってのは嘘でしょ?それとも付き合ったり離れたりな関係なわけ?別れたって信じられないんだけど。」

 

 「別れたって言っただろう。一問一答する気はない。」

 

 「じゃあ彼女にメッセージして、今も付き合ってると思ってるのか聞く。」

 

 「一問一答しないって言っただろう。Q&Aと証拠のない主張にうんざりしてる。1日おきだし。」

 

 イラついてた私は3人でという意味のweをカイルと彼女が会って話をつけるという意味だと勘違いし、それなら彼女にメッセージした方が早いと思ってメッセージを送った。

 「カイルと付き合ってますよね?私は彼に2月から会ってるんですけど、彼女がいるって知りませんでした。ごめんなさい。」と送ると

 「はい、付き合っています。知らなかったとのことですのでこちらからはこれ以上連絡致しません。今後は会うのも連絡を取るのもやめていただきたいと思います。」との返事。

 やっぱり会ってるのかと思った私はカイルに「メッセージしたら付き合ってるって言ってて、もうカイルに会うのも連絡するのもやめてって言われたんだけど。」とメールすると

 

 「メッセージするなって言っただろう。君は僕が子供かのような扱いをした。もういい。終わりだ。」との返事。

 

 「でもどうやって解決するつもりだったわけ?しかもメッセージしないでってはっきり言わなかったでしょ。だいたい彼女と付き合ってないなら何が問題なのかわからない。私がメッセージしたところでどうってことないでしょ。」

 

 「3人で会って話し合いするって言っただろう。でも君が文句を言ったり僕をクッキー缶を抱えた子供みたいな扱いをするならやってられない。どんな男に対してもこんな態度なわけ?言った通りもう終わり。」

 

 「私がチ○コ事件の時に別れたいって言ったら簡単に諦めるって文句言ったじゃない。今それと同じことをカイルはやってると思うんだけど。」

 

 その後、和解して別れないことになった。「8月8日に東京にいる?」と7月にカイルからメールが来たことがあって、8月8日はUEFAスーパーカップの日で、私はカイルと結菜が応援している某サッカークラブのサポーターじゃないから、結菜と付き合っているなら、わざわざ私を誘って来ないだろうなと思ったのもあった。観てもいいけど、熱が入るわけじゃない。それにアカウントをブロックしているのは事実で、それで付き合ってるというのはない気がした。

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