チ○コ事件その後
子どものことはとりあえず横に置いておいて、チ○コ事件のことを白状してもらわないと前に進めないと思った私は続けてカイルにメール。
「7月の投稿に関して白状して欲しい。私はIT関係で働いてるんだから、騙せると思わないで。ばかなふりしてたけど、全てが偽物っぽく思えてきた。私のことをクレイジーと思ってたり私の妄想だと思うならそれでいいけど。もう投稿しないって約束するか、exclusiveじゃない関係になるかどっちかだから。exclusiveか聞いた意図は、カイルに嫌々コミットさせるためじゃなくて、私がカイルを傷つけるようなことをしないためだったの。投稿の主がカイルだって気づかないふりしてたこと以外は私はいつも正直でいたし、カイルにもそうであって欲しいと思ってる。喧嘩したいわけじゃないの。カイルのことは好きだし、ちゃんと気にかけてる。でも他の人に会いたいなら止める気はない。白状したらいきなりさよならってわけじゃないし、正直に答えて欲しい。何が望み?白状するかしないかどっちかにして。」
「分かった。君と君が会い続けてる男たちを信用してない。奴らは君にキスしようとするし、君は救命ボートみたいな感じで奴らをキープしてる。僕がその話題を持ち出すと、君はただにっこりするだけだし。くっついたり離れたりの関係の男友達がいるなら切って欲しい。僕がばかなふりをするのは怠惰だから。」
キスしようとする奴らってのは、私の男友達たちのことで、一回、カイルに「男友達がキスして来ようとするんだよね、あはは。」的な感じで言ったら、それ以来、何回か言い方を変えてそのことに言及して来たけど、怒ってる感じじゃなかったし、そんなに嫌がっているという自覚はなかった。何もないからこそカイルに話したし。俳優とかサッカー選手とかを見て、イケメンとか思うことはあるけど、それ以外の異性を私は異性として見てなくて、ゲイの男友達に異性を感じないのはもちろんだけど、それと同じように男友達にも異性を感じない。だからたまにこういう、気づかないうちに彼氏が立腹という事態が起こる。私の中には男と女が一緒=何かが起こるという式がない。その男が彼氏じゃない限り。イギリスの某地方都市に住んでいた時に、クリスマスに彼氏が私を実家に連れて行くのか行かないのかはっきりしなくて、男友達が「田舎のコテージに行こう。」と誘ってきて(コテージは山小屋じゃなくて、田舎にあるわりと小さい家。イギリス人は週末とか休暇を過ごすためにこういう家を持ってる人がいる)、「いいね。行こう。」と私が誘いに乗り、彼氏に「クリスマスは男友達とコテージに行くことにするかも。」と言ったら、彼氏がキレたということがあった。
「くっついたり離れたりの男友達はいないよ。会いたかったら”容疑者”に会わせてあげるけど、彼氏が仲良い男友達に会ってすごく嫌な思いをしたことがあるからちょっと躊躇する。それより投稿のことはどうなってるの?」
「思った通りだ。でキスしようとしたり、カジュアルにやろうとするのはどの”容疑者”なわけ?仲良い男友達がなにもしない限り、僕は気にならないけど、君は僕が嫌がってるってことを楽しんでるように思えた。」
楽しんでるも何も、そんなに嫌がってたんだとまず気づいてなかった。
「1人だけだけど。まぁ、確かに彼はやり過ぎかも。私はいつもただ面白いと思ってただけだし、彼が私に興味があることを楽しんでたわけじゃないけど。ごめん。で、投稿に関する質問を避け続けてるのはなんで?」
「でも君は僕がそれを気に入らないのを楽しんでたでしょ。投稿に関してはもう答えたよ。だからだって。日本で人を信頼するのは難しい。」
「そんなに嫌だと思ってたなんて知らなかった。ごめん。で、実際、誰かに会ったの?また投稿するつもり?嘘ついたってことでしょ。私は嘘ついてないのに。酷い。」
「君が僕のことを真に受けてなかったから。僕は君にとってただのジョークだと思ってた。会ってはいない。」
「なんで話してくれなかったのか分かんないんだけど。好きだしちゃんと気にかけてるし。そんなに嫌だって知らなかった。ごめん。で、これからどうする?」
「話したよ。でも無視しただけで、何も答えてくれなかった。ただにっこりしてただけ。」
「メールで言ってくれたみたいには言ってないでしょ。なんとも思ってなかったから。実際、私の男友達がキスしてきたわけじゃないし。ごめん。で、これからどうする?」
「君次第。前に進むか忘れるか。」
チ○コ事件に関しては私にも責任があるけど、私が彼とまともに取り合ってないと思ったからって、チ○コを投稿するのはやり過ぎだと思った。あと、一切謝罪しないところにクズの片鱗を見た。でも、終わらせる決定的な理由がなかったから前に進むことにした。
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