第4話魔法を手に入れろ!!

さて、ネズミンを倒せと言われて草原に来たのだがネズミンは一体も居ない。

本当にこの場所で合っているのか…?


俺は暇だな〜と思い草原に座り込んだ。すると向こうから何かがやってくる足音が聞こえる。


もしも強い奴だったらヤバい!!と思って身構えると、やって来たのは体長50センチくらいのデカいネズミみたいな魔物だった。


その魔物の頭上には「ネズミンLv0」と書かれてある。

これが…レリアさんの言っていたネズミン?ネズミって聞いてつぶらな瞳の可愛い生物を想像したけれど目の前にいるネズミンは体長が50センチもある上に、間抜けそうな顔をしていてお世辞にも可愛いとは言い難い。


なんなら智也が飼っているゴールデンハムスターの方がずっとずっと可愛い。

しかもアイツ俺に懐いてるし。今度智也の家に遊びに行ったら豆苗とひまわりの種でももっていってやるか。


いやいや、そんな呑気にしている場合じゃない。早くネズミンを100匹倒して魔法を手にするんだ。

俺は意を決してネズミンを剣で斬りつけた。斬り付けられたネズミンは抵抗する間もなく死んでいく。


なんだ、コイツ。でかい割には結構呆気ないのだな。

レリアさんはネズミンは攻撃が出来ないから初心者の経験値稼ぎの為に居るようなものだとは言ってはいたけれどまさかたった一回斬りつけただけで死ぬとは思わなかったな。


俺は剣を振るいまくりどんどんネズミンを倒していった。

そして自分自身でも思った以上に早く100匹のネズミンを倒しきった。


こんなに早く倒し切った事に俺自身びっくりする。自分なんて頭も身体も弱い奴だと思っていたのに。

いや、ネズミンが弱すぎるだけか。第一俺は決して頭が弱い訳では無い。

幾ら超進学校最底辺とは言っても一般的な人よりも模試の偏差値は高め。


自分がもしも中堅校だったら天才レベルなのになあと。


ネズミンを倒しきった後、何だか全身が熱いような気がする。なんと言うか力が全身からわいてくるような?

そして、スマホからパッパカパーン!!と何やら変な音がしてまたあの時のようにスマホが喋り始める。



Lv10 魔法が使えるようになるLv。ただしま

だまだ弱いヒヨっ子。

HP500 物理攻撃力 150 防御力 50

魔法Lv1 魔法攻撃力 10

魔法防御力 5

称号 魔法使いへの第1歩。


「やった…やったぞ、俺。これで強くなれる!!」

俺は嬉しさのあまり思わず草原で叫んでしまった。


さあ、レリアさんの元に帰って魔法の授かり方を聞かなくては。






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お昼寝から目覚めたら、RPGに入り込んでいた件 Lv0からカンスト目指して頑張ります! NAZUNA @2004NAZUNA

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