第8話 証拠の品!!
「あなたが凶器に使ったモノはこれよ!!」
「なにィィ……!!」
容疑者の飯沼勝利の顔色が変わった。
「こッ、これは!!」なんだと言うんだ。
オレも眉をひそめた。
なんのヘンテツもない針金のような金属だ。これを首に巻きつけて殺したと言うのだろうか。
「もちろん証拠の品!!
形状記憶合金よ!!」
「ぬうゥ……!!」
「形状記憶合金だって……!?」
「まずあなたは、事前に奥さんの由香里さんへ睡眠薬入りのワインを飲ませ、昏睡状態にしたの」
「ン……、そしてバスルームに」
オレもそこまではわかっていたが。
問題はアリバイだ。
容疑者の飯沼には確固たるアリバイがある。
「その後、これを被害者の由香里さんの首に凶器の形状記憶合金を巻きつけ、お湯を出したまま、あなたはバスルームを立ち去ったのよ!!」
「く……!!」
「そうか。バスタブに湯が徐々に溜まっていき、湯がこの形状記憶合金に触れると、ギュッと首が絞まるッてワケか!!」
ようやくオレにもわかった。
「ええェ、そうよ。これがアリバイトリックのすべて!!」
「うゥ……!!」
☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚☆゚.*・。゚
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます