第6話 ポンコツ刑事《デカ》

「勝手に首が絞まっただってェ……」

 どういうことだ。


 ラノベじゃあるまいし、本気で魔法でも使ったと言うのか。

 もしそうだとしたらバカバカしくて話しにならない。



「そうよォ……。じゃァ、もう事件は解決ね。私は忙しいの。これ以上、付き合っていられないわ。

 これからライブリハに行くんだから!!」

 さっさとアイアイは話しを切り上げて、帰り支度を始めた。



「おいおい、冗談もほどほどにしろよ!! 

 何にもトリックをかずに事件解決なんて言うなァーー!!」

 



「だってェ……、ほらァ、時間ないのよ。

 だいたい今ので、容疑者も観念して自供するモノでしょう!! 時間的に!!」

 またアイアイは、オレの腕時計で時間を確認した。



「どこがだ!! ふざけているのか!!

 このポンコツ刑事デカが!!」

 たまりかねて容疑者は阿井アイアイを怒鳴りつけた。



「ン、ひどいわ。アキラは言うほどポンコツじゃないわよねえェ……!!」

 アイアイは、オレのせいにするように視線を向けた。



「オレのことじゃねえェよ……。アイアイお前がポンコツなんだろう!!」






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