第4話 魔法でも使ったと言うのか……

 まさにアイドル刑事デカと言ったトコロだろうか。



「じゃァ、アキラ!! その人を逮捕して」

 まるで他人事のような口ぶりだ。


「おいおい、何を言ってるんだよ!!

 逮捕状もなしに逮捕なんか出来るか!!」

 


「えェ……? だってアニメじゃァ、逮捕状なくたって、逮捕してんじゃン!!」



「お前はバカか!! これは、アニメじゃァないんだよ!! どっかの少年探偵か!!

 第一、証拠もなしにどうやって逮捕状を請求出来るんだ!!」

 


「え、証拠なんて必要なの*・゜゚(^O^).」



「当たり前だろォ!! どこの世界に証拠もなしに逮捕する刑事がいるんだよ!!」

 頭が痛くなってくる。



「良いのよ!! そんな面倒臭い事は!!

 アイアイは、これからライブリハが有ってヒマじゃないの!!」

 まるで事件捜査には興味がないようだ。

 オレの腕時計で時間を確かめていた。



「おいおい、ふざけるなァーー!!

 証拠もなしに、逮捕する気なのかァ!!」

 すぐさま容疑者の飯沼も怒鳴った。



「そんな怒らないでよ。

 ほらァ…꒰⑅ᵕ༚ᵕ꒱˖♡ 握手券上げるから」

 たわわな胸の間から、スッと握手券を取り出した。



「いるか!! そんなワケのわからない握手券なんて!!」










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