本当の病名は?

 私は、現在「うつ病」と診断されている。

 この診断を受けるまでにもいろいろあった。

 まぁ、今の主治医は双極性障害の疑いもあるというようなことを言っていたが…


 5年ほど前にパワハラを長期に渡って受けたことが原因で体調が悪くなった。会社からの指示で地元に帰省し療養をしたが状態が良くならない。そこで、近所の心療内科を受診した所「適応障害」と診断されしばらくの間、休職となった。


 その後、復帰し別の病院を受診したらそこでは明確な病名を言われなかった。しかし、再び休職することになり診断書を書いてもらった。そのときに書かれていたのは、「うつ状態」。それを見て、私はうつ病なのだと理解した。


 しかし、厳密にいうと「うつ病」と「うつ状態」は違うらしい。そのことを知ったのは再度転院して今の病院に通院した時だ。

 うつ状態とは、何の疾患かを見極められない時につける診断らしい。病名がわからないからとりあえず状態を診断するのだ。受診当初につけられることが多いようだ。しかし、私は前の病院に通院してから約1年後に診断書を書いてもらった。その時の病名が「うつ状態」なのだ。つまり、当時の医師は1年以上も私を診察しながら正確な病名を判断できなかったということだ。その為なのだろう当時、処方されていたのは抗不安薬と睡眠薬、整腸剤のみで根本的にうつを治す治療をされていなかったのだ。

 転院してからその事実に気がついた私は愕然とした。自分が通院していたあの期間は無駄だったのか。相性の悪い臨床心理士のカウンセリングをうけたことも全て無駄だった。そう思うと怒りと共に自分の愚かさに笑えてきた。


 それから私は自分なりに書籍やネットを利用して精心疾患について調べた。

 医師任せの治療から自分主体の治療へ移行しようと考えたのである。

 調べれば調べるほど精心疾患の奥深さがわかる。うつ病の原因は正確にはまだわからないし確実な治療法もない。厄介な病気になったものだと思う。


 しかし、私は負けない。

 必ず病気に打ち勝ち自分の人生を切り開いてみせる。

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