カウンセリングの必要性
精心疾患を患っている人の中には、医師の診察以外に臨床心理士によるカウンセリングを受けている方も多いだろう。
一説によるとカウンセリングの効果は、抗うつ薬にも匹敵するらしい。まあ、これはカウンセラーとの相性が良く全てが順調に行った場合のことだろう。
実際は、相性の良いカウンセラーにはなかなか巡り会えないしカウンセリングも順調に行くことは少ない。
以前、通院していた病院では約1年間に渡り合計20回程度のセッションを行った。その時は、40代前半くらいの男性の臨床心理士が担当者だった。
初回~3回目ぐらいまでは過去の振り返りを行い、自分が体験したパワハラ行為などについて詳細に話した。
それ以降、どんなことをしたかは当時の記憶が曖昧でよく覚えていない。おそらく、日々あったことや不安感についてなどを話していたのだろう。
正直、この男性カウンセラーには良い印象がない。このカウンセラーは、意識的にかはわからないが感情を一切感じさせない無表情で抑揚があまりない声で喋る。さらに、こちらの基本的な情報を間違って覚えているということが複数回あった。
また、アドバイスも「若いから仕事をやめて大学や専門学校に入り直せば?」などリスクの大きいことを平気で言ってくるような人だった。
さらに、体調不良のピークだったときに実家で療養をしていた関係でしばらくカウンセリングを行えない期間があった。すると、久しぶりのカウンセリングの時に「2週間に1回ぐらいの頻度で来てもらわないと効果がない。今までのことが無駄になる。」とかなり厳しめに注意を受けた。実家で療養をするように指示したのは医師である。この件でこのクリニックの医師とカウンセラーの連携不足を感じた。この件では、当時の私は反論する気力もなかったので謝罪をしたと記憶している。この時の屈辱感は忘れることができない。
後日、別件で他の臨床心理士と話す機会がありこのカウンセラーのことを話した。するとその方は、「カウンセリングの頻度や回数は、患者の状態によって柔軟に変えながら対応するのが基本。頑なに2週間に1回やれというのはおかしい」とアドバイスをしてくれた。この件の当たりから私の男性カウンセラーに対する不信感が高まった。
結局、その後もしばらく男性カウンセラーのカウンセリングを受けていたが、正直効果は感じなかった。
そして、決定的なことがありこのカウンセラーと決別することになった。
ある日のセッションでそのカウンセラーが「あなたをパワハラした女性の上司は~」と言ってきたのだ、私は男性の上司にパワハラを受けておりこれについては何回も話しているにも関わらず間違えたのだ。しかも、間違いを訂正すると「あれ、そうでしたっけ。女性だと思ってました」と全く悪びれる様子も謝罪もなく話を進めようとした。
私の堪忍袋の緒が切れた。私はいった「先生、もうカウンセリングは結構です。これ以上、あなたのカウンセリングを受けても何の解決にもならないということがよくわかりました。」そう言い残し私は席をたった。
たしか、引き止めのようなことを言われたが私は無視した。唯一の失敗は、カウンセリングをやめた時点でクリニックも転院するべきだったということだ。
しかし、この時点で2年以上このクリニックに通っていた。何より知人に紹介されたので転院することは裏切りになるのではないかと思い通院は継続することとした。
今、思えばこれも私の愚かな過ちのひとつである。まぁ、この話はまたの機会にするとしよう。
今回、私が伝えたいのは何事も相性が大切ということだ。医師やカウンセラーもそうだが仕事においても相性は大事だと思う。
職場での人間関係や仕事内容も結局は相性が大切なのだ。
自分に合わないと思った人や向いていない仕事は結局自分を追い込むことになるのだ。
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