第6話:グループ
「······いやまじかよ」
深夜、携帯を見ながら呟く。
その携帯の画面には『仲良しグループ』という名前のグループが表示されていて、俺も招待されていた。
招待中なのは俺だけで、俺以外のメンバーはもう既に入っているらしい。
メンバー一覧をタップする。メンバーは俺を除いて、7人いるようだ。
全員話したことは無いけど、知ってはいる······。なぜかって?全員有名だからだ。
他校との絡みも多く、ここの地域で知らない人はほぼいない。ましてや同じ中学であったらみんな知っていると言っても過言ではない。
俺は少しの逡巡の後、嬉しく思いながらグループに入る。
だって、可愛い女の子達と同じのグループに招待されて、今度遊ぶ約束も立てているんだ。喜ばない男がいるだろうか、いやいない!
「とりあえず、よろしくっと!」
ハイな気分になりながらも俺はスマホを片手に文字を打つ。
すると、すぐ既読がつく。1、2、3、4、5、6、7、あっという間に全員が既読をつける。
そして、みんな「よろしくー」と似たようなスタンプを送ってきた。
顔がだらしなくなるのを感じながらも、スマホの電源を切り、部屋の電気も消す。
「今夜はゆっくり眠れそうだ」
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