第2話:出会い
いつも通りの学校の日常。
友達と廊下で会話しながらも若干の退屈を感じている現在。
別に学校が楽しくない、というわけではない。さっき言った通り物足りないのだ。
だから何か、面白いことが起きてくれないだろうか。
そう思っていると、噂の転校生が俺の視界に入ってきた。そして、目が合う。
俺も転校生に興味が無いわけではないので話している友達に一言告げてから、その転校生に話しかけてみることにした。
「ねえねえ、君が噂の転校生だよね?」
「え?うんそうだよ」
「名前は何?」
「
俺が聞くと、にっこりスマイルで返してきた雅人。
別に顔はイケメンというわけではない。どちらかというと普通だ。
くっきりと強そうな瞳に、髪は短め。細い体をしており、筋肉も多め。そして、初対面でも話しやすそうな明るい雰囲気。俺は嫌いではない。
「そっちは?」
「あ?俺?」
俺は訊かれたので、にっこりスマイルで返す。
「俺は
急に距離を詰めようと、手を前に出す。
握手しよう、という俺なりの友達宣言みたいなものだ。
雅人は若干驚きながらも笑顔で俺の手を取る。
「おう!よろしくな!陸人!」
これが俺と雅人の最初の出会いであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます