番外 座り小便が習慣になったら、立って小便をするのが苦手になった件

 タイトルで落ちている気がするが続ける。

 よく女性から男性への質問で「男性っておしっことうんちを別々にできるって本当?」というのがある。

 洋便器に座って、大小を一緒にする女性からは、便器に向かって立ち、小水のみを放出する男性が奇妙な姿に見えるようだ。

 ようなのだけれども、自分の場合は「大小便を別々にできますよ」と素直に言えなくなってしまった。

 どういう事か。五一才になった近頃、立って小水をしていると括約筋がゆるみ、ついつい一緒にうんこがしたくなるのだ。そしてガスのみ……おならが出てしまう。ジョロロとしている最中に「ブッ」という音を奏でてしまうのだ。

 恐怖である。これがおならではなく、まかり間違って「実」つまりはうんこだったら脱糞だ。生まれてこのかた、立ってうんちをした経験はない。それが立っておしっこをしている最中にやってくるのだ、ほぼ毎回。

 ほぼ全ての立ちおしっこが、自室以外の出先である。自室では便器が汚れるのがつらいので座っておしっこをするようにしている。一人暮らしの知恵だ。

 その座りおしっこも、ちんちんの向きが間違ってしまうと簡単に便器を汚してしまう。なので座っておしっこをする際にも手順がある。まず座る、そして右手をちんちんの余っている皮にそっと沿える、皮をむきつつ、ちんちんを下へ向ける、放水する。しずくを切る。

 この一連の所作があるので、便器の汚れは最小限で済んでいる。

 話を立ち小水の恐怖に戻そう。ガス、つまりおならが出るのだが、一つは座りおしっこによる大小の同時排出の弊害。もう一つは単に運動不足で括約筋(肛門をキュッとしめる時に使う筋肉)が緩んでいる。まだある。加齢によるもの。ちょっと考えただけでも複数の原因があると思われるのだ。

 加齢による小水の回数が上昇するというのもあった。端的に言うと「おしっこが近い」というやつだ。小水の回数が多くなれば、必然的にガスの排出回数も増え、運が悪いとウンが出てしまうという訳だ。

 うん、こりゃ大変だ。などとダジャレをいってる場合ではない。

 どうしたら出先の小水で、ウンの暴発という危機を回避できるのだろうか?方法を考えてみよう。

 立っておしっこしない。外出先でも大便器を使って、座っておしっこをするようにする。一見スマートで賢い解決方法に思えるが、座ズボンを脱いで、座って、ちんちんの皮をむいて、方向を修正して、放出。手順が複雑で、気軽に小水の排出ができなくなるだろう。小水までも漏らす可能性が浮上してきた。しかし、これはありえる選択肢だ。出先でも「座りおしっこ」を徹底するわけだ。

 毎日一万歩あるいて、下半身を鍛える。括約筋を鍛えて、立っておしっこをしている間におならがしたくなる暴発を筋力で防ぐ訳だ。結局おならが出るので(ウンが出る可能性もあるが)どこかで小便器ではなく、大便器を使う事を想定しなければなるまい。

 水を飲まない。論外だ。脱水症状で最悪しぬ。

 とここまでダラダラと書き続けてきたが、複数の要因によって立っておしっこをするのが苦痛になってきた、という話になってしまった。そこまで苦痛は感じていなかったが、言語化すると結構な負担だったのだなと思った。

 ともあれ排泄は大小に関係なく気持ちが良いものなので、大病を患ったりせずにこの気持ちのよさが続ければいいなと思っている。

 やったぜ、原稿用紙四枚を越えたよ、糞な内容なのに!

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