(本編閲覧後推奨)月刊悪レベ通信2021年9月号『主人公、アグニ・シャマナ誕生秘話』
※本編閲覧後推奨企画です。
どうも、作者の萩原善胤です。本作初めての連続掌編、石座りの少年、無事に終わりました。前月号の結論を言うと、やっぱりゼントは恐ろしいほどに強かった・・・ということですね。
ただゼントは恐ろしく強すぎるので、多大なるリスクを背負わせることにしました。何の弱点もなくあの強すぎる剣を使いまくれたら、ただのゼントのワンマンショーになってしまって、まったく物語に緊迫感が生まれなくなってしまいますからね。。。今後出てくる登場人物達も、強い能力と引き換えに、全員何らかのリスクを背負う、若しくは酷い特殊能力や特殊体質持っている、という設定になる予定です。今後間もなく新たに仲間になる男性読者待望のお色気キャラも、美しい代わりに、彼女の名誉を汚すような特殊能力を持たせています。明らかになるのは大分先ではありますが・・・。
流石本作最強キャラ候補筆頭ということもあり、もう一人の本編最強格の一人である大賢者のピエタとコンビを組めば、スクナ如き2人でいともたやすく粉砕出来た、ということですね。
これがもし遭遇したのがグラウスとアグニだったりしたら・・・あわわって感じでしたね。グラウスがまた謎の力に目覚めるのを期待するしかないでしょう。まあ、偶然にも作中最強を争う強キャラの2人が夢のタッグを組んだという話で、運がよかったということです。ゼントとピエタが2人だけで戦う展開は、これ限りで、後にも先にもありません。
実際はピエタ一人でもスクナを倒す事は出来たのですが、強すぎるゼントと組む事によって、無事瞬殺、という結末に相成りました。
ゼントとピエタがもっと本気を出せば、より強い相手とも レベル差を無視して互角かそれ以上に渡り合うことが出来るでしょう。まさに、「レベル差など持ちえた武器や能力でどうにでもなる」というべヒーモス戦直前に言ったゼントの持論を象徴するエピソードでありました。
石座りの少年はもっと不評になるかな、と思ったのですが、自分の予想以上に読まれたので、作者としてはひとまず安心しています。スクナは可哀想でしたね。彼は本当に悪い魔族ではなかったのですが・・・。スクナは死亡してしまいましたが、息子のビコナに関しては、後に宣言どおり、強くなって再びゼントの前に現れる予定です。つまりビコナ再登場決定です。いつ頃、どのような形で再登場するのかはまだ書けませんが、必ず再登場するので、良ければその時を心待ちにして頂ければと思います。
プロローグでアグニとグラウスがボス戦。更にグラウスとペロッティがべヒーモスと死闘。ロリのリョウマはポンカツ旅団を改心させる。そして待望のピエタとゼントが今回の戦いで強さを見せつける・・・と、これでパパイヤンに着く前に主要6人の仲間の能力とか強さを示すエピソードを書くという目標も達成できました。間もなく、一同はパパイヤンに到着します。パパイヤンでは新たな仲間2人との出会いもあります。果たしてここで一体どんな壮絶な戦いが待ち受けているのか。乞うご期待下さい。
ということで前座は以上、本編に入りましょう。今回の悪レベ通信2021年9月号は、日本ラノベ史上最凶にして最強の女主人公を目指すアグニ・シャマナの誕生秘話に関してです。
全回も書いたとおり、この物語の当初の主人公は、この圧倒的に強すぎる絶世の美男子、ゼント・クニヌシになる予定でした。当初の構想では、ゼントはこんなクソムカつく奴ではなく、いかにもオオクニヌシ様らしく、心優しく、そしてとことん強く、かっこよく、ハーレムしながら、自分だけが何故か突然レベルアップして強くなっていってしまう謎に苦悩しつつ、やがてスサノオノミコト、リョウマ、ピエタの三人と出会い、自らだけがレベルアップしてしまう謎を探りながら、運命の四人と共に、自らの血と繋がったとある悪神達(誰かな?)を全て滅ぼしていく、というギャグ要素の薄い、まさに石座りの少年みたいなエピソードが連続する、とことん骨太でダークなファンタジーになる予定でした。
元々私はダークファンタジーというジャンルが大好物で、漫画なら鋼の錬金術師とか、ベルセルクとか、ゲームならウィッチャー3とか、ドラマだとゲームオブスローンズや、読んで特に影響を受けた小説は、佐藤亜紀先生のミノタウロスだったりもするので、そういう自分の嗜好を全面に押し出した骨太のとことんダークなファンタジーがすっごい書きたいと考えていたので、当初構想してたパイロット版も人間にとってとことん残酷な世界観やストーリーだったりしたのです。が、私はこれではライトノベルという若者向けの小説で、全く読者層の心に響かないし、絶対受けないと強く感じ、実際この構想していた作品を書くために書いた中篇の『夕闇のアンシャーリー』というダークファンタジーも全く受けなかったので、構想当時、一体どうしようか、このまま読者を無視して自分の書きたいものをとことん書こうか、それとも読者受けもする、ちょいとゆるめなダークファンタジーにしようか、しかしゼントのキャラは魅力的に仕上がっていたしで、色々試行錯誤を繰り返していたのです。
作者に起こった天啓は、ちょうどその試行錯誤を繰り返していたときでした。
たまたま物語を構想を練りつつ、ラジオ感覚でながら見というか耳で聞いていた、声優と夜遊びというabematvの水曜日の時です。私は声優の事をもっと知りたくて、この番組を観ていたのですが、そこで水曜日の新レギュラーとなった上坂すみれさんが、突然狂気じみた声を出して荒れ狂い、一体何ごとかと思い、作者はつい画面を見てしまったのです。そこでは全面赤色の照明でヘビメタの音楽が流れる中、ひたすらにしゃがれ声で捲くし立てる、まさに鬼のような獰猛さを持つ上坂すみれさんの姿がありました。これは一体何なんだ? なんかよくわからないけど、凄く怖いこの人、というのが作者の上坂すみれさんに対する印象でした。そのとき見たのは2020年の水曜日の名物的コーナー(なのか?)のお悩み解決Sみぺ様とお呼び、という代物でした。小松未可子さんの事はダイの大冒険とか、ゲームの聖剣伝説3のリメイクで主人公のキャラの一人リースを演じていて、それを知っていて、個人的に高評価している声優さんではありましたが、上坂すみれさんという声優さんの事は全く存じ上げなかった作者は、それから水曜日を見るたびに、彼女の言動や奇行、可愛らしい容姿に反比例して豪快に酒を煽る様、ロシア好きという謎の嗜好? スタッフルームのドアは何度も蹴る、物は投げる、スタッフはバチグソくそ滑りスタッフ共がっ(だったか?)と激しく罵倒する、・・・という彼女の姿に怯えつつ、でももしこういうとことん獰猛で、自分の欲望や本能に忠実で、いざというときにはとことん暴れまくる非常に美少女だけど 恐ろしい狂気をもった女主人公がいたら、意外と面白いかも、と感じ、そしてついに閃いたのです。
そうなんです。この悪役令嬢だけがレベルアップできるRPGの主人公にして、美しい貴族令嬢で絶世の美少女の容姿とは反比例し、とんでもない狂気を内に孕んだ怪物主人公、アグニ・シャマナ(正式名称、アグニ・モントーヤ・シャマナ)を世に産んだきっかけになったのは、何を隠そう、この声優の上坂すみれさんの声優と夜遊びという番組での暴れぶりだったのです。私はこの水曜日の上坂すみれさんの無法松ぶりを見て、主人公を女の子に代えよう、と心に決めました。そしてそれからは湯水のように物語のアイデアや、新たな登場人物の構想が湧き上がってきて、元々いたゼント(大国主命)、リョウマ(スセリビメ)、大賢者ピエタ、スサノオノミコトを出すことを決めつつ、物語をギャグ満載な悪役令嬢物かつととことん骨太でエロティックなダークファンタジーにしようと思うに至りました。
悪役令嬢物にするにあたって、その元祖と言われるはめフラのアニメも全部観ました!! 悪役令嬢物というジャンルは知っていても、具体的な展開などは一切無知であった作者は、はめフラを何度も観返して研究し、そして本質を見抜きました。
悪役令嬢物とは、ただ単に主人公が悪役化して暴れまわるのではなく、望まぬまま悪役令嬢となり、過酷な運命と戦う、というジャンルなのだと!!
ということで、主人公のアグニ・シャマナには非常に過酷な運命を背負わせる事にしました。流石にどんな人間でも、もうすぐ死ぬかもしれないと宣告されたら震え上がりますよね・・・・。実際彼女は死の恐怖に怯え、夜も眠れず泣いておりますし・・・。
正直上坂すみれさんと、はめフラで主人公を演じていた内田真礼さんには本当に感謝しています。
ちなみに現在の執筆状況としては、第一部の第二章のクライマックスであるボス戦を、鋭意執筆中なところです。公開されるのは当分先ですが、第二章のボス、はっきり言って滅茶苦茶強いです。様々な危機、全滅寸前のところまで追い込まれ、大いに盛り上がっているところです。
作者はRPGゲームとアクションゲームのマニアで無類のゲーム好き、神話とダークファンタジーが大好きな男ですので、私にとっても、この作品は前作の『気になる牧野さん』よりも熱を入れて書いています。正直『気になる牧野さん』で燃え尽きたような感じもしたのですが、そんなことは全くありませんでした。
『気になる牧野さん』でも相当個性的な登場人物達を数多く作ってきたつもりでしたが、この悪レベに出てくる登場人物達は、その彼らを遥かに超えています。あの4牧野玉藻を超えるような主人公をいともたやすく世に出してしまった・・・と、内心微妙な気持ちもあります。
ということで、もしこの先気の遠くなる話ですが、作者の悪レベの最終目標はこの作品の原作ストーリーを忠実再現したRPGゲーム化なので、そうなる事を願いつつ、全身全霊を込めて書き進めていきたいな、と考えています。
アグニ・シャマナというモンスター主人公を生み出したきっかけが、まさか声優の上坂すみれさんだったとは、全くの予想外でしょう。作者の私も予想外です。彼女は作者にとんでもないインスピレーションを与えて下さいました。このご恩も忘れないように、上坂すみれさんにはこれからも益々のご活躍をお祈り申しあげます。勿論、はめフラで勉強させていただいた内田真礼さんにもです。
というこで、今月は以上です。
次月も書きたい事が沢山ありすぎて困るのですが、本編で予想以上に好評だった無明の破片の公式設定とリョウマ・サイタニの誕生秘話か、若しくはまたゼント・クニヌシ(作者はゼントが一番好きなので可愛がっています)の、本編ではごく一部しか語られなかった幕末動乱期の日本での剣術武者修行時代の極秘裏設定エピソードとか、それかもう間もなく出てくる新仲間キャラクター2名に関してか、もしくは読者に好評のポンカツ旅団の裏設定か、全く別の内容か、どれか気の向いたものを適当に書こうかと考えています。
またまたとりとめのない駄文になってしまい大変申し訳ありません。今回の誕生秘話を読んで、少しでも、主人公のアグニのことを魅力的に感じていただければ作者冥利につきます。彼女は今後も魅力的な登場人物達と負けず劣らず互角に渡り合い、どんどん強くなっていき、そしてやっぱり主人公なので、ラスボス戦では無双?とはいかないまでも、大活躍する予定です。やっぱりこの壮大な物語の数々のボス戦に決着をつける、止めを刺すのはいつもアグニ・シャマナです。どうぞアグニ・シャマナとその仲間達の愉快痛快な物語を、心ゆくまでお楽しみ下さい。
夏は終わり、もう秋です。体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。ではでは、次月にお会いしましょう。
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