焔のシルヴェニア~極炎の戦乙女と定めの仲間達~
伊可乃万
(本編閲覧後推奨企画)月刊悪レベ通信他
(本編閲覧後推奨)月刊悪レベ通信2021年8月号『ゼントって要らなくね?』
※本編閲覧後推奨企画です。
皆さん、どうも、作者です。
これから月一回、余興として悪役令嬢だけがレベルアップできるRPG(以下悪レベ)に関する疑問や情報、個人的思い、他面白い企画をお届けしたいと思います。記念すべき第一回目はニニギノミコトと物語の問題児、ゼント・クニヌシに関してです。
まずニニギノミコト様なのですが、この方には実際とは大幅に異なり今回イザナギポジションをやらせる事にしました。理由は名前が気に入っているからです。以上です。
次に現状いまいちパーティーにおける存在価値が薄いと感じている読者も多いと思われるゼント・クニヌシ。日本神話をモチーフにしたこの作品で、オオクニヌシがどれほど重要な存在かは古事記等を読んだ方ならご存知のはずです。
実はゼントは初期の構想段階では主人公にする予定でした。タイトルも俺だけがレベルアップできるRPGにしようと思っていたんです。しかしそれだとどうしてもありきたりでイマイチパンチが弱いと感じ、とあるひらめきで主人公を悪役令嬢にかえ、試行錯誤を経て現在の物語に行き着きました。
出会うなりいきなり金を毟り取ろうとするゼント。べヒーモス戦では寝ていやがったゼント。そしてリョウマが攫われたときには外で狩りに興じていたゼント。美男子という事以外、現実のオオクニヌシとは大分性格が異なる彼ですが、ついに彼の真の力が発揮されるエピソードを用意しました。作者が以前書いた短編、幼女人形を彷彿とさせる内容で、非常にダークな掌編に仕上がっています。
タイトルは石座りの少年で、全4話を予定しています。果たしてゼントは強いのか? 見掛け倒しの金食い虫なのか? その答えはその掌編における戦いで明らかになります。
悪レベはダークファンタジーなので、いよいよその本領が発揮される予定です。読後感ははっきり言って最悪かも知れませんが、きっと読者の心のどこかに引っかかるような話であると嬉しいな、と考えております。どうぞお付き合い下さい。
ということで、今後も悪レベを宜しくお願い致します。また来月!
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