第7話 のりまき君と仲間たち
のりまき君が住んでいるマンションの近くに空き地があります。
そこは昔いちご畑でした。今は草がぼうぼう生えていて、へびが出ると言われています。でもその空き地は春になると、今でもいちごが赤くみのります。
子供達はいちごつみに行きたいのですが、へびがこわくて行けません。
今年もその空き地に、たくさんいちごができました。
いなりさんやマカロンさんやスコーンさんは、いちごつみに行きたくてしかたがありません。いなりさんはのりまき君に、マカロンさんはエスカルゴ君に、スコーンさんはフィッシュアンドチップ君に、空き地にいるへびを退治してほしいと言いました。
エスカルゴ君とフィッシュアンドチップス君はバーガー君に相談しました。
バーガー君は「じゃあ、みんなで空き地にへび退治に行こう。」と言いました。
みんなで行けばこわくないと、フィッシュアンドチップス君もエスカルゴ君も賛成しました。
バーガー君がのりまき君に言いました。「のりまき君も一緒に来いよ。」
のりまき君は「お父さんがあそこの空き地に入ってはダメって言ってるから、僕は ちょっと。」と言いました。
フィッシアンドチップス君「女の子たちがこわいって言ってるんだから、僕たちが なんとかしなきゃ。」
エスカルゴ君「おいしいいちごが食べられるよ。」
バーガー君「のりまき君はへびがこわいのさ。」
のりまき君「へびなんかこわくない。お父さんに行っていいか聞いてみる。」
次の日、バーガー君がのりまき君に言いました。「へび退治に行くよな。」
のりまき君「お父さんやっぱりだめだって言った、だから。」
バーガー君がみんなに「のりまき君行かないって。」
みんなはいっせいに「のりまき君の弱虫、のりまき君の弱虫。」とさけびました。
のりまき君と仲良しのいなりさんとわさびさんは「私たちもいちごつみしたいから のりまき君もへび退治に行って。」と言いました。
のりまき君は困ってしまいました。そこでのりまき君は考えました。
のりまき君はみんなに言いました。「僕がへび退治にいる道具を全部そろえるよ。 行かないかわりに。」
それにはみんな納得がいきません。
バーガー君「ものだけで、自分が行かないのはひきょうだよ。」
エスカルゴ君もフィッシュアンドチップス君も「ひきょう、ひきょう、ひきょう。」と言いました。
のりまき君は涙をこらえて言いました。「僕も行く。」
バーガー君を先頭に、フィッシュアンドチップス君もエスカルゴ君もへびをいっぱい退治しました。
のりまき君はその後ろからついて行き「がんばれ、がんばれ。」と声かけをしました。
そのあとで食べたいちごの甘くておいしかったこと。
でものりまき君にはちょっとすっぱかったかも。
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