第4話 バーガー君と天津飯君とプラム君
4の1バーガー君と天津飯君
バーガー君と天津飯君は2年生にしては体も大きく、えらそうにしているので、 クラスの中ではガキ大将のようで、いつも二人は張り合っています。
バーガー君と仲がいいのはのりまき君で、少し子分のようです。
天津飯君のグループにはレーメン君がいます。
ビビンバ君といえば、天津飯君の子分のようでいて、バーガー君にも気に入られようとしています。
ある日、先生がみんなに言いました。「みなさん、色々クラスのお世話をしてくれる リーダーを決めましょう。」
のりまき君「先生、どうやって決めるんですか。」
先生「まず、誰かリーダーになりたい人、手をあげてください。そしてクラスのたくさんの人に、いいと言われた人になってもらいましょう。」
早速、バーガー君と天津飯君が手を上げました。
先生「ほかにリーダーになりたい人いませんか。」
のりまき君は、実は心の中でリーダーになりたいと思いましたが、バーガー君と けんかしたくないので、あきらめることにしました。
先生「ほかに誰もいないようですから、バーガー君と天津飯君のどちらかにリーダーになってもらいましょう。みなさん、どちらになってもらいたいか明日聞きますから、考えておいてください。」
給食の時間に、バーガー君がみんなに言いました。「僕がリーダーになったら、先生にたのんで、みんなで使うアイパッドを買ってもらおう。」
きいていたみんなはいい考えだと思いました。
いなりさんは「やっぱりリーダーはバーガー君がいいわね。」
わさびさんも、のりまき君も「リーダーはバーガー君がいい。」と言いました。
それを見ていた天津飯君は「学校が終わったら、みんなにアイスクリームおごるよ、僕についてきて。」
さらに天津飯君は「僕がリーダーになったら、僕が持ってるこの黄色い星のついたボールペンと同じの、みんなにあげるよ。」と言いました。
次の日になりました。
先生が「クラスのリーダーを決めましょう。ではバーガー君がいいと思う人、手をあげてください。」と言いました。
のりまき君やいなりさん、わさびさんなどが手をあげました。
先生は数を数えました。
先生「では天津飯君がいいと思う人、手をあげてください。」
先生はまた数を数えました。
先生「これは困りましたねえ。同じ数です。」
ある生徒が言いました。「先生、今日ビビンバ君がお休みです。」
先生「あ、そうでしたね。それなら明日ビビンバ君に聞いてみましょう。」
のりまき君はバーガー君を見ながら「ビビンバ君はバーガー君がリーダーにいいと 思ってるよ。」と言いました。
バーガー君は「僕がいいって言わなかったら、もうビビンバ君とは遊ばない。みんなも遊んだらだめだぜ。」と言いました。
天津飯君は「ビビンバ君は僕の持ってるロボットのおもちゃほしいって言ってたからな。僕がいいって言うに決まってる。」
みんなはどちらがリーダーになるか早く知りたくてたまりません。
4の2バーガー君とプラム君
2年2組のリーダーになったバーガー君と、2年1組のリーダーのプラム君との間で、 2年生の学年リーダーを決める選挙をすることになりました。
先生はみんなに、選挙について話しました。「みなさん、2年生のリーダーになってほしい人の名前を、先生がみんなに渡す紙に書いてください。バーガー君かプラム君かですよ。ほかの人の名前を書いてはいけませんよ。名前は正しく書いてくださいね。読めないものは数に数えられませんから。」
いよいよ選挙の日です。
バーガー君かプラム君の名前が書かれた紙をドミニオン先生が集めました。
職員室にもどっていたドミニオン先生が教室に戻ってきました。
ドミニオン先生「では発表します。プラム君35票、バーガー君26票。ということはプラム君が2年生のリーダーに選ばれました。プラム君おめでとう。」
みんなから拍手がわき起こりました。プラム君はうれしそうです。
みんなが口々に「プラム君おめでとう。」と言っています。
実は2年生は1組25人、2組25人、全員で50人なんですが。
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