第3話 三途の川とジョン・マイケル

     第3話


 目が覚めると、そこは三途の川だった。


 すると、三途の川の向こう岸に、ジョン・マイケルが居た。


 ジョン・マイケルは、俺が小学生の時に飼っていた亀の名前だ。

 そして、とある事故で車に引かれて死んでしまった。


 「ジョン・マイケルがいるって事は…そうか、俺は死んだのか…」


 するとジョン・マイケルは、「お前がここに来るにはまだ早いぜ相棒!」と言って向こう岸の奥に消えていってた。


 しばらくすると、ゆっくりと意識が戻り、


見慣れ無い天井が目に写った、起き上がって腕時計を見ると、午後6時30ちょうどだ。


 隣を見ると胡春が寝ていた。


 胡春のまぶたは、ひどく腫れていた、俺が急に倒れたから、心配して泣いてくれていたのだろう。


 すると胡春の目がゆっくりと開いた。


 「おはよう。胡春」


 「おはよ…」


 胡春が、腫れた目をごしごし擦りながら、こっちをジーと見てくる…


 「…優が、優が生き返ったよぉ。」


 「死んでねぇよ…ギリギリな。」


  「もう……心配したんだよ…グスンッグスンッ。」


 「悪りぃ悪りぃ。心配……かけたな。」



 ◇



 …しばらくして、ようやく胡春が落ち着いたようだ。


 「そういえば優くん、ジョン・マイケル…待ってくれよって、何度も言ってたけど大丈夫?」


 「大丈夫だ、ジョン・マイケルが俺を助けてくれたんだ…」


 「ジョン・マイケルが誰かわからないけど、助かっならよかったよ。」


 時計を見ると7時をとっくに過ぎていた。


 「じゃ…じゃあ……そろそろ帰るわ。」


 「もう帰っちゃうの?」


 「明日学校だからな。あと、明日の準備もあるからな。」


 「分かった…じゃあ、また明日。」ニコッ



              ーー続く

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