第28話 哨戒任務
暖かい日差しに心地よい風が吹き抜ける昼過ぎ
僕は今屋敷周辺の哨戒任務に当たっていた
本来であれば夜からの予定なのだがあまりにも暇すぎるので前倒しでやっていると言うわけだ
(シャムルが言ってたいたようにモンスターが強くなってるな)
レベルも上がったし魔法の種類も増えたしである程度は1人で対処できるが団体で来られたりあのスズメもどきが来られたりしたらちときつい
そんなことを考えているとすぐ近くの茂みがガサガサと音を立てた
(ん、またスライムかゴブリン辺りか?)
僕は茂みに集中する
(………!?)
次の瞬間いつの間にか木の上に移動していたスズメもどきが襲いかかって来た
僕はすんでのところで避ける
(またこいつか…)
先程も言ったように何らかの原因でモンスターたちが凶暴化しているいる
こっちの世界に来た時は手も足も出なかった相手だが通常のこいつにはもう負けることはもう無い
だが今は少し事情が違う。いまの状態のこいつに勝てるかと聞かれたら微妙と言ったところだ
(…………?)
いつまでも考えてもいられないので僕は目の前のスズメもどきに向かって魔法を放とうと右手をかざすと違和感を感じた
(…なんかこいつでかくないか?)
よく見るとカラス程の大きさになっているし毛の色も青から白に変わっていた
(………………。)
僕は転生した直後に使ったきりほとんど使ってない『ステータス透視』を使う
リトルブルードラゴン ♀ Lv.67
体力3,800,000 防御3,300,000
攻撃72,000,000 特防1,200,000
魔力4,960,000
耐性 魔法耐性(50%カット)
物理耐性(10%カット)
スキル 攻撃力上昇(250%up)
防御力上昇(130%up)
移動速度上昇(5%up)
体力回復(35秒で45%治癒)
状態異常無効
(……………。)
ため息しか出ないというのはこういうことなのだろう
この世界に来てからちょくちょく理不尽さを感じていたがここまで来るともうそんなものどうでも良くなってくる
「これは理不尽でもなんでもないただの無茶振りだ!!」
僕の叫びも虚しくスズメもどきは僕目掛けて突進してくる
僕はそれをまたすんでのところで避ける
スズメもどきが突っ込んだ所は重機でも通ったのかと言わんばかりに切り開かれていた
(あんなのに当たったら一溜りもねーぞ)
本能的にそう感じとった僕は決着を付けるために切り開かれた道に向かって右手をかざす
「―ライジングボルトショット!!」
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