第20話 朝は散歩と運動に限る

 朝の散歩ということで僕たちは屋敷近くの草原に来ていた

 ここら辺までくれば低級クラスのモンスターなどがわんさかいる今はそれを倒しがてらウォーミングアップしようというわけだ

 昨日やり合ってわかったことだがイナクと遊ぶということは生半可な状態で挑むとあの気持ち悪い死の感覚をずっと味会わなくてはならない

 いくら不死身になれる能力だとわかってもあの感覚は何回味わってもなれることは無いだろう


「よし、ここらでいいかな」


「なぁ、こんなとこで何をしよえっていうんだ?」


「朝の体操だ。ポカポカ日和の太陽の下散歩と体操は欠かせないものだ」


 そんなことを言って見せるがやはりイナクはいまいちピンと来ない感じだ


「ほら、僕らと体操したいヤツらがやってきたぞ」


 そう僕が指を指すとそこにはゴブリンが軍でそこに居た


「ゴブリンか…」


 隣でイナクが呟くのが聞こえる。

 そう、こっちの世界に来てから数日がたった今わかったことがいくつかある。そのひとつがここらでは朝ゴブリンが食料あさりのために木の実などが多いここらに現れるという事、

 そしてそのゴブリンたちは数こそ多いけれどそこまで強くないということ、

 さらにはほとんどのモンスターは朝に弱いということだ

 今更ながらに思ってしまう

 なんで僕は最初の頃にあんなバカくそ強いモンスターと対峙してきたんだろう…


「丁度いい相手だろ」


「あぁ、そうだな。シュウのその寝ぼけた頭に活を入れるくらいには丁度いいかもな」


 そっからは一方的だった。

 逃げ遅れたゴブリンは当然だが、運良く早く逃げれた奴もイナクは逃すものかと追いかける。

 対峙してくる奴もいたがそんなのは戦力差があまりにもハッキリしていた。


「流石にやりすぎたか…」


 確かに眠気は消し飛んだしLvも上がった。でもなぁ…


(なんでもやりすぎは良くないってことだよな)


 目の前にはゴブリンだったものやゴブリンが辺り一面に散らばっていた


「じゃあ帰るとするか」


「ん?ここからが本題だろう」


 あ〜完全に忘れてたそういやこの後イナクと遊ぶ約束をしてたんだった


「じゃあ、やるか…」


 互いが互いを見つめ辺りが静寂に包まれる

 本来こういった『遊び』の場合はどちらかが動けばもう一方はそれに対応した動きをする

 そしてどちらかの動きに対応出来なかったやつが負けるのが普通だ

 だが、僕の場合はそれがない

 僕の持っている能力は所謂『死に戻り』僕がたとえ対応できなくて負けたとしてもその後の対応は余裕で出来てしまう

 つまるところ僕は負けることは無いということだ


「フレイム!!」


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