第15話 デスゲーム〜開始〜
は?いきなり何を言い出すんだこいつは
「ゲームと言ってもソエダシュウにも何か報酬がなければフェアではない。ということでソエダシュウ選ばせてやる。僕の奴隷となるか僕に殺されるかどちらか選べ。」
ほんとに何を言っているんだこいつは。
初めてあったやつに今からさぁ食事をしようと言うところでいきなりデスゲームを持ちかけるとは一体絶対何を考えているのだろう。
「ちなみに聞くが僕に拒否権は?」
「?何を言っているんだ。そんなものないに決まっているだろ」
まぁ、だよな。はぁ、仕方ない。それに僕の持っている能力についても少し知れるかもしれないしな。
「わかった。」
「さぁどっちを選ぶソエダシュウ!」
「君に僕は殺せない。そして僕は君の奴隷になる気はさらさらない。」
だからこそ僕はあえて煽ってそいつと本気でやりあえるようにした。
◇◆◇
その後僕達は中庭に移動した。中庭と言っているが家が2軒ほどまるまる入ってしまうような広さだ。
「なぁやるなら早く始めようぜ。」
じゃないとせっかくのご飯か冷えてしまうからな
「そうだね。勝利条件は相手が死ぬか確実に死ぬところまで追い込むかのどちらか。判定は姉さんにやってもらう。」
そう言うとシャムルはこくりと頷き小さくうなづいた。
コホンと咳払いをした後にシャムルの始めの合図で俺は魔法を放った
「「フレイム!!」」
二方向から放たれた炎の が中央で派手にぶつかる。
「はは、ははははは!すごい凄くいいよソエダシュウ!もっと僕のことを楽しませてくれ!」
急に高笑いをするシャムルの弟。なんだコイツ狂人なのか。
「言われなくても楽しませてやるよ!」
それと同時に僕は地面を蹴りあげた。一瞬にして50mはあっただろう間合いを詰める。
「フリーズ!!」
(決まった!!)
あいつは完全に油断していた。それにもし外れていても1部でも凍っていれば一気にこっちが優勢にすることが出来る。
だが、凍らせたところを見るとあいつはいなかった。
(ん?どこに行った?)
「どこにいるって、ここだよ。」
そう僕が不審がっていたら背後から声が聞こえ、僕が振り返るとザシュという鈍い音を立ててあいつの腕が僕の腹を突き抜いていた。
「がはっ!」
突かれた所が熱い。ドクドクと勢いよく血が流れている。
体を動かそうとして思ったように動かせない。あいつの腕が引き抜かれ僕は重力に従って倒れる。
だんだんと意識も朦朧としてきた。
「すごいやったと思ったがそうでもなかったな。本当に残念だ、」
その言葉を最後に僕は意識は完全に亡くなった、
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