~解説~ 年間スケジュール


<4月>

●入団式

●新人オリエンテーション

○討伐任務

 入隊して早々の討伐任務。通常はこの時期に大規模な討伐が行われることは少ないそうですが、魔獣は待ってはくれません。

<5月>

●新人セミナー

年間を通して行われますが、特にこの時期はセミナーが目白押し。騎士のみ、一年目のみ、一・二年目合同、スティングス全体等々……様々なパターンがあります。必修セミナーへの参加は研修単位にも直結します。

●歓迎会

 第4部隊全員参加の飲み会。一年目は全員、前へ出て自己紹介させられました。例年は4月に行われますが、今年は4月末に大規模な魔獣討伐任務があり、その準備・事後処理などのためだいぶ後ろにずれ込んだようです。

<6月>

●春の薬草採取

 第4部隊が任務等で使う薬草を、国が管理する森林地帯で採取します(全部業者から買っているとコストがかかるので)。通常は5月下旬ですが、これも上と同じ理由で6月初旬に。一年目は「羊草」の採取で、それぞれのチューターが指導にあたります。

<7月>

●建国記念日

●学生説明会

 王国内にある主要な騎士学校・魔道士学校に隊員らが出向いて、いわゆる「企業説明会」的なものをやります。第4部隊は毎年二校を受け持つけれど、どの学校かは毎年変わるのだとか。王都から離れた学校だと泊りの出張になり、一年目は参加できないので、準備と片付けのお手伝いを頑張ります。

<8月>

○討伐任務

 ほぼ毎年、この時期には大規模な討伐計画が立てられるそうです。今年はどこになるのかな……と、一部の隊員の間では賭けにもなっているとか。今年は予定されていた地域に、一般人が立入禁止を破って侵入してしまったため急きょ予定を早めての決行となりました。

<10月>

○緊急出動

 地震後には魔獣が暴れることがあるらしく、制圧のため緊急出動がありました。研修中は緊急出動には参加できない(夏の討伐はもともと計画されていたものなので、緊急ではあったが例外)ので、お留守番(本部で支援)です。

●文化週間

 10月下旬の気候の良いこの時期に、文化的な活動をしましょうということで設けられている4連休です。子供の頃なら芸術鑑賞や自然散策に連れていかれますが、大人になると大半の人は「連休だ、遊ぶぞー!」になります。

●秋の薬草採取

 秋にしか採取できない薬草もあるので。ただし一年目は相変わらず羊草(通年採れる)。今回はチューターなしで、自分たちだけで頑張ります。

<11月>

●ロイヤルアカデミー学生研修(インターン)

 王都にある国内最大の騎士・魔道士学校であるロイヤルアカデミーの学生が、スティングスを訪れて三週間にわたり体験学習をします。そのうちの一週間、騎士は魔術、魔道士は剣術の基礎を学ぶ異職種体験の時間があり、第4部隊がその担当です。

<12月>

●サン・レヴィ休暇

 王国でポピュラーな「三神教」の最高神の生誕祭。ただし若者の宗教離れが深刻化する昨今では「年末休暇の目玉イベント」という扱いです。真っ赤なハートに白い羽が生えた「ホーリーライト」がシンボルで、近年では恋人同士でホーリーライトのリングを贈り合うのが流行しています。今年は第4部隊の若手隊員ら十名ほどで、期間限定のテーマパークに行きました。

<1月>

 学生の頃は長期休暇=夏休みだったのに、一番短いと思っていた冬休みが今やその座にあるのですね。長くて短い休みを経て、通常業務に戻ります。ちなみに、年末年始も魔獣出現に備えて当直している隊員がいます。

<2月>

●第4部隊実地訓練

 毎年、第4部隊が魔獣生息地域で行っている実地訓練。内容的には肝試しみたいなもの。もうすぐ研修を終える二年目の腕試しの意味合いもあるそうです。今年は「風哭ふうこくの谷」という強風吹き荒れる谷で行われましたが、私設魔獣討伐団の人たちが遭難していたので急きょその捜索活動に切り替わりました。

○アイリーン退団

<3月>

○調査任務

 風哭の谷で魔獣の調査。ただしスティングス全体の任務が調査を主目的として行われることはほとんどないので、実質的に討伐任務のつもりでいた隊員が多い様子です。

●年度末大掃除

●送別会

 年度末にある小隊別の飲み会で、通称「お疲れ会」。2年目隊員の「研修終了お疲れ」とF小隊みんなの「今年度もお疲れ」を兼ねた飲み会です。年度末には退団する人や、小隊を異動になる人も少数ながらいます。


※討伐任務や緊急出動は上記以外にも年間を通して行われています。


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