~解説~ 人物紹介

 あらすじに代えて、ここまでに出てきた主な第4部隊のメンバーをご紹介します。

(以前第四章の途中に入れていたものを、アップデートした内容となっております)

「名前(愛称)所属小隊/職種/生物学的性別」の順に表記しています。


●コーディアス(コーディ、コウ)F/騎士/男

 主人公。王都の片隅出身。身長は高め。それくらいしか特記事項のない凡庸な青年だけど頑張ります。特技は妄想と先輩観察。妄想が暴走しがちなお年頃。


●エイミリア(エイミ、ミリア)K/魔道士/女

 すらりとした長身、ホライゾンブルーの髪のクールビューティーなオレの天使様。

仕事中はいつも冷静沈着だが、オフモードに入ると可愛らしい一面もチラ見えする。

一般人や後輩に対しては温厚で物腰やわらか。どれだけやわらかいのか、触れて確認してみたい。ただし使えない先輩方には毒を吐くことも。たまにドS天使が降臨するのもたまらない。

(以上コーディアス視点)

 強力な魔術を操り、実力主義の戦闘部隊や先輩たちから嫉妬されやすい。


<1年目(コーディアスの同期)のみなさん>

●ファーガウス(ファーグ)F/魔道士/男

 ちっこくて元気な小動物系。お調子者。見た目も頭の中も、だいたい中学生くらい。お姉様方には可愛がられやすいタイプ。

●ルーウィリア(ルイリ)K/魔道士/女

 大人しい子だと、最初は誰もが思う。だが人々はやがて気づくだろう、彼女がなかなか裏表のある八方美人であることに。

●ハンナ Q/騎士/女

 直情的で、ストレスは溜め込まない主義。不満があればすぐに吐き出す。ゴシップ好きで、同じQ小隊のカーリアの妹分として日々諜報活動に励んでいる。

●カイル(カイルン) Q/騎士/男

 生真面目で寡黙な職人気質。研修も淡々とそつなくこなし、周囲ともうまくやっているようだが、意外とこういうヤツほど腹の中に獣を飼っていたりする……かもしれない。全体的に影薄め。


<隊長・小隊長>

●隊長

 第4部隊のトップに君臨する偉い人。

 でも下っぱ隊員は日常業務や任務の中で関わることがほとんどないので、慣れてくるとそんなこと忘れがち。接触の機会は主に飲み会などのイベントになるので、次第に「お酒好きのおっちゃん」というイメージに置き換わっていく。

 みんなが知らないところで、ちゃんと重要なお仕事をされています。たぶん。隊長室のキャビネットにお酒のボトルが秘蔵されていることは、気づいても黙っておくのが処世術。見た目はゴツいが、愛妻家(あるいは恐妻家)とのウワサ。奥様は元第4部隊員らしい。

●小隊長

 ひとくくりにされてしまったが、もちろんF小隊長・K小隊長・Q小隊長の3人いる。このクラスになると、本名はあまり使われないので省略。

 基本的に、隊員が「小隊長」と言ったときには、自分が所属する小隊の長をさす。

(例:プロローグでエイミリアが「小隊長」と呼びかけているが、これはK小隊長のこと)

が、このことで混乱が起きるのはよくあること。ベテラン隊員ならば文脈から読み解くべし。



 以下は、小隊別・入隊順で主要メンバーをご紹介します。

<F小隊>

●カストロス(カルロス、カス)F/魔道士/男

 後輩をよくごはんに連れて行ってくれる、面倒見のよい気さくな先輩……と思っているのは一部の初心うぶな後輩のみ。ある程度付き合いのある隊員からすれば「セクハラ大王」「部隊のお荷物」。これでも妻子持ち。

 昨年まではK小隊所属。今年度からF小隊に異動になり、心機一転……と思いきや今もK小隊の後輩エイミリアに依存しまくっている。あまつさえ、人目の少ないところでは度々ちょっかいを出そうとしており(第6話他)、コーディアスにとっては最も警戒すべき危険人物。とはいえ勤続10年以上の大先輩なので、新米にどうこうできるものでもない。

 本人は「カルロス」と呼ばれたい(たぶんそれがカッコいいと思っている)。エイミリアは度々「カス」と呼んでいるが、単なる略称なのか、別の意味が込められているのかは不明。

●レンスラート(レン)F/騎士/男

 自他ともに認めるチャラ男。生活全般的にだらしなく、デスクは万年雪崩注意報。騎士服さえもだらしなく着こなしてしまうのは、もはや才能。

 仕事熱心なのか、単に効率が悪いのかはわからないが、夜遅くまで職場に残っていることが多い。おまけに休日出勤もよく引き受けるから、スティングス本部に住んでいるとのウワサが絶えない。休みの日になると街で女の子をナンパしているとのウワサも絶えない。1・2年目の頃は使えないキャラだったらしい。今は剣術大好きっ子で、後輩たちに教えるのも好き(ただし教え方はあまり上手くない)。

 コーディアスもよく剣の稽古をつけてもらっているが、チャラい性格のクセに意外と仕事に対しては真面目な部分もあり、その点エイミリアにも認められている様子で、カストロスとは別の意味で危険な存在(第22話)。

●アイリーン(アイリン、アイリ)F/騎士/女

 さっぱりした気性で、男性隊員顔負けの力持ち。姉御肌というより、頼れるアニキ。今日も上腕二頭筋が眩しいです。

 そんなアニキだが、近衛兵団所属の婚約者がいる。現在はまだ永久凍土進行中(近衛兵団の長くツライ下積み時代をさす)だが、将来有望株らしい。この年度末を目前にして、婚約者が遠い国境の地の警備に配属され、結婚してついて行くことになった(第41話)。

 同期のエイミリアに懐かれているのがコーディアスとしては何気にジェラシー。仮に本作が百合作品なら、主人公の座を奪われかねない。

●トーリス(トーリ)F/騎士/男

 カストロスの後継者最有力候補(もちろん悪い意味)。女の子好き。イケメン嫌い。モテたくて騎士になったが、戦闘部隊に入る力量はない。

 基本スタンスは、上には追従、下には威張る。剣術はへなちょこ。仕事はいい加減。すぐサボる。むしろほぼサボり。そんな彼でも【悲報】コーディアスのチューター。本来、2年目になるとマンツーマン指導は減るはずだが、現在も2年目のアンセラのほうばかり構ってコーディアスはほったらかし。

●アンセラ(アン)F/騎士/女

 活動量の多い騎士には不向きと思われるほどの、グラマラスな体格の持ち主。

 当然のようにトーリスのドストライクで、彼がチューターになったために必要以上に付きまとわれてさぞかし苦労を……と思いきや。なかなか強かなもので、早い段階でトーリスを見限って剣術などの面倒は主にアイリーンに見てもらっている(アンセラのチューターがアイリーンだと思っている隊員は意外と多い)。

 家族ぐるみで経営する小規模な私設団の娘で、研修を終えたらすぐにそちらへ移籍すると決めている。


<K小隊>

●アリアンナ(アリリン、アリア)K/魔道士/女

 えっとぉ、頑張るのはぁ、あんまり好きじゃないですう。難しいこととかあ、よくわかんないですよねえ。それよりぃ、なんか楽しいことしゃべってるほうがよくないですかあ? あとぉ、ちょっとしゃべり方がぁ、クセ強めなんですよねえ。ウフッ。

 そういうわけで女性陣の心証は良くないし、男性受けも良くない。ということを、本人だけがまだ知らない。

 この子を指導するという難題はエイミリアの手に託されていた。現在はルーウィリアのチューターをしているが、苦手な部分の指導はすぐにエイミリアに丸投げしている。

●コーガ K/魔道士/男

 大柄で大らか。攻撃性の低い熊さんかジャイアントパンダを想像したらほぼ正解。

 魔道士なのに脳筋で繊細なことは苦手。魔術書よりもハルバードのほうが似合う男。無自覚に体力&腕力を発揮し、この2年で先輩騎士たちのプライドを密かにポキポキ折ってきた。チューターのエイミリアからも『体力バカ』との認定を受けている。

 ちなみに、主人公がコーガのことだけ『先輩』ではなく『さん』付けで呼ぶのは、ともにロイヤルアカデミー出身で学生時代にうすーい繋がりがあったからだったりする。


<Q小隊>

●シルヴィア Q/魔道士/女

「Q小隊のお母さん」と渾名あだなされる、温厚でやさしい先輩。実際に2児の母。

 ただし、同期のカストロスの話になった時だけ豹変するというウワサがある。

●トルファウス(トルル、トルルン)Q/騎士/男

 今のところ、ほぼ名前のみの登場。同じ小隊のカーリアと交際中。

●カーリア(カーリ、カーリー)Q/魔道士/女

 エイミリアの同期。ゴシップ大好き。



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