~解説~ スティングス組織と研修
今更ながら……ですが、スティングスの組織と研修システムについて、簡単にまとめています。既に理解されている方や、説明書系が嫌いな方などは読み飛ばしていただいて大丈夫です。
<スティングスと近衛兵団>
騎士・魔道士の主な就職先としては「スティングス」か「近衛兵団」が挙げられ、その違いは「対人」戦闘か「対魔獣」か、ということになります。
◆王立魔獣討伐団(通称スティングス)
その名の通り、魔獣討伐を目的とした王立組織。
王国内に出現する魔獣の脅威から、国民の皆様の安全を守る正義の味方。近年では近衛兵団を抑えて子供たちの憧れの職業ナンバー1に輝いています。
◆近衛兵団
もともとは王城警護を主な任務としていましたが、現在では王都の治安維持や国境警備などの軍事全般を担っています。
とはいえ、王国は周辺国と平和条約を締結して久しく、戦争なんて過去の話ですから、王都内をパトロールして酔っ払いやゴロツキの処理をする俗称「掃除屋さん」か、平和な国境の町に駐屯する「バードウォッチング」が主な業務。
近衛兵団は階級制が厳しく、上に行けるのは貴族・金持ち・ごく一部の優秀な者だけですが、スティングスよりも伝統のある近衛兵団はいまだに人気の職業でもあります。「優秀だが危険な仕事をしたくない」という者か、「そもそも戦闘なんてムリ!」という落ちこぼれの、両極端の騎士・魔道士が集まるという現象が起きています。
<スティングスの内訳>
スティングスのうち、直接戦闘に関わる第2・3・4部隊は騎士と魔導士のみで構成されています。
この他の部隊は、主に騎士・魔道士以外の「一般隊員」から構成され、物資運搬などの後方支援を行います(必要に応じて騎士や魔道士も出向しています)。
◆第2部隊・第3部隊(戦闘部隊)
討伐任務において、実際に魔獣との戦闘を主な業務とする部隊。
スティングスの「花形」といわれ、一般的に戦闘能力の高い騎士・魔道士が希望する傾向にあります。
初期には「第2部隊=主要な魔獣の討伐」「第3部隊=討ち漏らした魔獣の処理や周辺警護」というように役割分担がされていましたが、年を経るごとにその境界はあいまいになっています。大物の魔獣を討伐したほうが、部隊の業績が爆上がりますからね……。
◆第4部隊(支援部隊)
討伐任務において、魔獣に遭遇する可能性のある危険区域内で、戦闘以外の業務を担う部隊。
もともとは近隣住民の避難や負傷者の救助・初期治療などを主な業務としていましたが、第3部隊が本来の職務を放棄したことで業務内容は増えています。
これらに加えて、
▪討伐作戦を行う区域の近くに作戦本部ならびに負傷者などの一時避難場所となる「作戦基地」を設営し、防衛すること
▪戦闘部隊の戦闘行為が、周辺の環境破壊にならないよう保護すること(バリア魔法など)
▪破壊された場合には修復すること(消火、瘴気の浄化など)
などなど……とにかく、何でも屋さんの裏方なのです。
それでも、花形の戦闘部隊の人たちからすれば、騎士・魔道士のクセに戦闘能力のない「落ちこぼれ集団」という認識をされがち。
「支援部隊」とは、広義では戦闘部隊以外の総称ですが、騎士・魔道士で構成されながらも戦闘を主な業務としない第4部隊に対する呼称(蔑称)として用いられることが多いです。
第4部隊の中は、さらに3つの小隊(F、K、Q)に分かれていて、日常の業務を行う仕事部屋もそれぞれにあります。討伐任務でも原則的にこの小隊ごとに役割分担し、小隊をさらに分割したグループで行動します。
このため、同じ第4部隊でも小隊が違うと比較的絡みが少ないです。
そのかわり、戦闘以外の仕事では、異なる小隊の隊員たちが交流できるように工夫されています。
(例:今年の説明会第一弾メンバーはF小隊とK小隊から選ばれている)
<騎士・魔道士の研修>
◆研修制度
国内の騎士学校・魔道士学校を卒業した者は、王立機関(スティングスなど)で2年の研修を修了することで、正式に王国仕えの騎士・魔道士として認定されます(国家公務員みたいなものになれる)。
王立機関や、地方の関連施設で役職につくにはこの研修を終えていることが必須。民間組織なら義務ではないけれど、箔が付くので研修を受ける者が多いです。
(主な研修内容)
▪指定された剣術または魔術課題の履修
▪一定数のセミナーへの参加
▪討伐任務での戦闘や救助などの経験
▪その他の業務(説明会やインターンなど)の補助
◆チューター制度
(スティングスの中でも、部隊によって多少システムが異なるので、以下は第4部隊の場合です)
1年目の騎士1人に対して、同じ小隊の騎士の先輩1人が担当としてついて、研修の面倒を見ます(魔道士も同様)。課題の剣術を教えたり、仕事のノウハウを教えたり、進捗状況を確認してアドバイスしたり。
討伐任務では、研修中の騎士・魔道士は単独行動は認められていないので、原則としてチューターと共に行動します。
(負傷して基地に戻る場合や、他の先輩についている時などは別)
研修の2年間を通してチューターのお世話になりますが、2年目になると直接指導の必要性は減ります。
チューターは、原則として入隊3~5年目の間に最大2回受け持つことになっていて、何年目でチューターをやるのか、誰のチューターになるのかは上の決定次第。 連続で当たると1年目と2年目を同時に面倒見ることもあります。
(例:現在、トーリスは1年目のコーディアスと2年目のアンセラのチューター)
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