強い敵の扱いについて
主人公最強の作品では最序盤に数匹で大きな街を滅ぼすワイバーンの群れや物語の設定上かなり強い扱いを受ける生き物を狩る描写がみられる。
(ここでのワイバーンは強力な生き物の代表例とします)
これは ”あり” なのか "なし" なのか
私の意見は ”なし” です
たしかに主人公は最強なので当然ワイバーンを瞬殺できるし、強い生き物に囲まれても余裕で倒せます。
設定上最初から強いので当然ですね。
しかし、その世界であまりに強い生き物を簡単に倒すというのは今後のインフレに直結するのではないでしょうか。
簡単に倒せる生き物を狩る描写が何度あってもつまらないですよね。
つまり、最初に狩った生き物を下回る生き物の価値が激減します。
勿論弱い味方や主人公を引き立てるモブが苦戦しながら戦う描写などにかろうじて需要がありますが、そのような描写は1回もあれば十分すぎます。
そうなってくると次々に強い生き物であったりたくさんの数を登場させる必要があります。
そこで問題になってくるのは最初に作った設定との乖離です。
ワイバーンが数匹群れるだけでも異常事態なのに、それ以上のことが立て続けに起こさざるを得なくなります。
それを相手取る主人公は引き立てられますが、それ以外のモブは完全に引き立て役となり、ある程度優秀なはずだったキャラですらその中に含まれるようになってきます。
そうなるとバランスをとる必要に迫られ優秀なキャラを登場させ、ますますインフレが進みます。
物語が平坦にならないようにするために、少しずつインフレが進むのは当然です。
逆にインフレが進まないということは敵が強くならないということなのでつまらないですね。
と言っても際限なきインフレはオワコン感を加速させるので注意が必要です。
物語を少しでも長持ちさせるには弱い敵から始めるのがコツではないでしょうか。
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