ステータスについて

 異世界物を執筆するうえで切っても切れないのがステータスの具体的な数字を示すか示さないかだと思う。



 私はステータスが明確に数値化されることに反対です。



 作品を読んでいて ”レベルアップしました” とか ”剣士のスキルがレベルアップしました” なんて言われると若干萎えます。

それぐらいならいいですけど HP とか MP 、STRとか羅列されるとほとんどの場合読み飛ばします。

だって数字とか称号とか並べられてもはっきり言って実感がわきません。

作者さんの頭の中ではSTRが100あればドラゴンを倒せるとかINTが10あればゴブリンが倒せる等の構想があるのかもしれませんが、それは読み手である私にはわかりません。

また、称号であったり職業をもっていると強くなるという作品も多々ありますが、どれぐらい強くなるのか記載がないので読んでいてよくわからなくなります。

極め付きはステータスと称号等が両方ある世界で称号だけあればステータスが一桁でも最強とか、そもそもステータスの意味ないと思うんです。



 ただ、ステータスを示すというのは利点もあります。

それは説明を省けるということです。

例えばAという世界の一般的な住民はSTRが100です。

主人公のSTRは10しかないと記述されていればいかに貧弱なのかわかります。

どれぐらい弱いとか言葉を尽くして説明しなくてもこの主人公は最底辺ということが容易に想像できるわけです。


 数字に頼れば簡単に説明できるものもたくさんあります。

しかし、楽をすることが物語を薄っぺらくしていることもあるのではないでしょうか。

 

 



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