第1章 渡航 第3話
ニュージーランド ※注2は、南西太平洋のオセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家でイギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国となっている。北西2,000kmにはオーストラリア大陸、南2,600kmには南極大陸がある。
日本と同じ島国であり、日本は、北海道、本州、四国、九州と4つの大きな島と中小の島から構成されているが、ニュージーランドも同じように北島(ノースアイランド)と南島(サウスアイランド)の2つの大きな島と中小の島から構成されている。
首都は北島に位置するウエリントンである。国内最大の都市は、北島に位置するオークランドであり、今回松山とRisaが降り立ったのは、このオークランドである。
オークランドは南緯36度(宇都宮が北緯36度)、南島のクイーンズタウンは南緯45度(稚内が北緯45度)に位置しており、日本と同じように四季がある。オークランドの年間平均気温は約16度、平均最高気温が約19度で、平均最低気温が約12度と一年を通して寒暖差が少ない。
一年で最も暑いのがオークランドでは夏となる1月から2月で平均最高気温が24度前後、そして一年で最も寒いのが、冬となる6月から8月で平均最低気温が8度前後になる。
時差は4時間日本より早く、日本の昼が現地の夕方という感じであり、スキー場や温泉なども多く、日本人には暮らしやすい国かも知れない。
※注2:https://www.mfat.govt.nz/jp/countries-and-regions/north-asia/japan/new-zealand-embassy
入国審査手続きでは、Risaが通訳してくれた。入国後、松山が最初に向かったのは、お世話になるプロハンターの事務所兼自宅だった。
オークランドからレンタカーで約1時間の山間にある事務所では、プロハンターのジムと奥さんのアグネスが待っていてくれた。
7LDKの平屋で、周囲は芝生の庭で囲まれており、庭には、ミジー、モーリー、ベラという3頭の犬が放し飼いにされていた。
スタッフは、トム、ジョージ、ニコル、ウィリアムの男性4名と、女性のオリバーの合計5名とのことだったが、この日はバカンス中とのことで、松山がすべてのスタッフと顔を合わせるのは、早くても2週間後とのことだった。
簡単なあいさつを済ませると、Risaが通訳しつつ、翌日からの予定についてレクチャーが行われたが、専門学校を卒業したばかりで社会経験のない松山にとっては、言葉もあまり理解できない状況であり、大雑把な説明過ぎて、不安になってしまった。
まぁ、ニュージーランドではこれが普通なのだろうと納得し、とりあえず明日は何時にどこへ行けばよいかだけを把握することにして、あとは出たとこ勝負ということであきらめた。
その後、ジムの案内でオークランド市内へ戻り、Gun City North Shorという銃砲店に連れていかれた。ここで、今後松山が仕事で使う銃や装備一式を揃えるとのことだった。
ニュージーランドにスポーツ用の銃を持ち込むことは可能であったが、松山が日本で使っていた銃ではジムのところの仕事ではあまり使うことがないとのことで、銃はニュージーランドで購入することにしてあった。
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