二重惑星 番外編 おっぱい星人

淀川馬琴

第1話 おっぱい休憩

ある日の定時交信。

地球側は佐藤天文台長、天球側は哲学者アキ。

アキ「地球人の性について分からない事があります」

佐藤「なんでしょう、あぁ、

性については生中継では答えにくいかもしれません」

アキ「おっぱいはどんな味がしますか?」

おかまいなしに聞いた。

佐藤「味はありません、かすかにうま味という味があるようです」

アキ「佐藤天文台長はおっぱい好きですか?」

佐藤「地球人には羞恥心というものがあります、全世界生中継で答えるのは恥ずかしい」

アキ「そうですか、ではおっぱい好きであるとして話します」

佐藤天文台長はおっぱいがすきである。

さすがアキ、よく地球人の事を勉強している。

しかし羞恥心を盾に取られてはこれ以上追及しにくい。

こうなると全世界生中継という清廉潔白の交信にも例外があって良いと皆気付き始める。

アキのねらいなのか、おっぱいが好きなだけか、おっぱいのみぞ知る。

アキ「佐藤天文台長に限らず皆おっぱいが好きな事は異星人の私にすら明白」

フォローのつもりである。

アキ「疑問なのは抑圧し性犯罪を増長しているように思える点です、

なぜ食事やたばこ等には休憩する権利があっておっぱいにはないのでしょう?」

正確には赤ちゃんにはあるが。

アキ「皆好きな物を食べ、すきならタバコを吸う、しかしおっぱいは吸えない、

おっぱい休憩はない、佐藤天文台長はおっぱい休憩をどう思いますか?」

佐藤「私個人としては有です」

必要ないとは容易に答えられない。

アキのおっぱい好き加減では反感を買う事になる。

しかし『個人的に有』なら他の者が否定すればよいだけだ。

まあ佐藤もおっぱい好きだから有りで仕方がない。

アキ「おっぱいをあげる人が居ないかと言えばそうでもない、

おっパブというのがありますね、あげる女性もいる」

アキはなぜ知っているのか?

つまりマウもおっぱい好き。みんなおっぱいが好き。

アキ「しかしそこで働く女性はあまりいい評価を得ていない、

なぜおっぱいをあげる女性を正当に評価しないのです?

なぜ規制して性犯罪を増やすのです?

おっぱいをあげるあげないは自由であるべき、

あげる女性には感謝すべきです」


マヒナ『そういう古い偏見がまだまだあると、、

わが社でおっぱい休憩を導入すべきなのか?』


◼️


かくしておっぱい休憩は株式会社月光に導入された。

思春期の少年達はおっぱい目当てに月光入社を目指し、

他の会社もおっぱい休憩を導入せざるを得ない。

女性の失業者は減り、女性の地位も向上した。

つらい仕事もおっぱい休憩が有る限り頑張れた。

性犯罪も減った。

独身者も減った。

ニートも減った。

おっぱいが全て解決してくれた。

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二重惑星 番外編 おっぱい星人 淀川馬琴 @yodogawabakin

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