第12話 経過…? 愚痴? それとも…… (改稿)

 未だ殿下と茶会を続けるのかとうんざりしていたら、都合良く殿下からこの後用があるのだと言い出して頂けた。

 なので、茶会はその場でお開きに為りそそくさと殿下達が庭から離れて、城内に戻って行く後ろ姿をグレンと見送った。

 何だったのかしらね…。


 でも、何故かグレンに小言を言われた。

 けど…これって私が悪いのかしら?

 なんか解せない!


 色々と、グレンに殿下との事で文句を言いわれつつも時間は過ぎた。

 そんな中、イリアとマリエール達が住む屋敷の場所が決まったそうです。

 良かったわ。

 これからも何時でも三人で会えるわ。


 イリアたちのお屋敷を建てる工事はもう少し先になるそうで……。

 インブルグ伯爵達が迎賓館から出ていったのを聞くと、イリア達はまた城から迎賓館に戻って行ったのには驚いたけど。

 マリエールに訳を聞いたら、肩が凝るとのことでした。(笑)


 そして、屋敷を建てる場所は貴族街の一等地を買えたそうで……。

 お婿さん達が頑張ったのね…。


 それから…出ていった伯爵様達ですが、何とかお兄様達がこの領地から追い出したそうです。

 これには、面白いおまけのお話が付いてるそうです。


 それと……叔父一家ですがやっと屋敷が出来上がったそうで、城からお引っ越しされて行かれました。


 これで、やっとほっと出来ます。


 そして、殿下のお父様との約束の飛竜の発着場所と竜舎ですが……。未だ子竜が育って居ないとの事だったので、話しは先送りに為りました。


 フフフ、ヴァンスお兄様が残念がって下りますが…流れた話ではないので、待っていればそのうちに?竜も来るでしょう。

 ですが、お父様はこのまま話しが無くなれば良いと考えているらしいです。私もそう思いますわ。


 私の方はというと、伯父たちが城から出たのでやっと私の別邸が城と繋げられます。

 それに城はお兄様達が住む場所ですから、私は別邸に引っ込みましょうか?と思ってます。


 それから殿下ですが、図々しくも貴族街に屋敷を建てる予定だそうです。ですが、そちらはルヤス国王の別荘にでもして頂ければと思ってるのですが…。


 でも、その話しは自然に飛んでくれればと密かに思っております。


 私としては、全く婚約するつもりは御座いませんし!今回も。


 全く…図々しく国に間者を送り込んで来てる様な、他国の王子となんて結婚なんてしたくない。


 領地に滞在しているだけでも腹が立つのに。

 それにしても、良くもまあ~平気な顔をして城内を彷徨けるものですわ!

 本当に面倒な人たちで早くお帰り頂きたい。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る