第48話 待ち構えてなくて良いわよ!
グレンに王子をどう思っているのか?
と、問われて話して居なかった事を内緒だと言って内訳を話した。
するとグレンは納得してくれた様です。
「分かりました。お嬢様!それでしたら、その茶番に私もお付き合いしましょう」
「フフフ、ありがとう。グレン頼むわね?」
「では、明日はどうするのですか?」
そうねぇ~あの王子への警戒心が、拭えないから私は返事を出し渋ってると思わせたいのよね。
そして、彼方も出方を伺ってる様ですもの。
でも油断してると足を救われそうよね気を付けないと。
それに今回も癖の有りそうな執事だったわね?
どうしましょうか。
東屋で私と二人?まあ、グレンも居てくれるけれど……話が続かないし。
だったら話の種に、ルクス達と会って貰おうかしら?その反応を見て楽しむって云うのも一興かしら。
それに毎回ルクス達が部屋で留守番では可哀想よね?
それは面白そうね、フフフ。
思わずにやけてしまうわ。
伯爵の息子、あれは駄目だから早々にお引き取り頂く様にお父様とお兄様にもお願いしたし。
後はあの王子様の、反応とルクス達の対応を見られるしそれで行きましょう!フフフ。
それに……ほら、お邪魔虫の従弟君達が居るじゃない?あの子達も偶に城に潜入してくるから明日も来そうだし。
そんなことを考えていると、グレンが話し掛けてくる。
「お嬢様……なにか?思い付いた様子ですね?お顔が悪い事を企んでいる顔をしてますよ?」
「い、嫌だわ!グレン。なにも考えてないわよ?さぁ、そろそろ私達もお部屋に戻りまょうか」
「えぇ、ですがお嬢様……余り過ぎた事は為さらないでくださいよ」
「大丈夫よ、なにもしないわ。フフフ、ただ茶番に為るから笑うのを堪えてね?」
グレンと二人で食堂を出て部屋に戻ると、エルサが部屋で待ち構えてました。
「お嬢様、お帰りなさいませ」
「た、ただいま。エルサ、チビッ子達の面倒見てくれてありがとう」
「いえ、皆良い子ですから」
「フフフ。エルサありがとう」
「さあ、お嬢様お戻りなら、湯殿のご用意が出来てます。お入りくださいね?」
「え!今日はクリーンで……」
「はい!分かっております。さあ綺麗に成りましょうね?さぁさぁ!」
「エルサさん?もう少しゆっくりさせてくれない?グレン助けて!」
「駄目ですよ!私も疲れましたからこれで失礼します。エルサ後は頼みました。あ!お嬢様明日の朝は、早く起きてくださいね?それではお休みなさいませ」
「グレン!そんな、ゆっくりさせてぇ~!」
叫ぶ私の話しを、全く聞き入れてくれないエルサは私の背中をぐいぐい押して湯殿に押し込まれた。
「では、お嬢様。湯殿でごゆっくり、なさって下さいませ」
「はぁ~仕方ないわ、綺麗にして寝ましょうか」
「はい!お部屋でお待ちしております」
そして、一人お風呂に入りゆっくりしてからお風呂から上がり。
エルサに髪を乾かして貰い、チビッ子達にクリーンを掛けて………おやすみなさい。
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