第28話 お食事会の始まりです。
そうして楽しいお食事が始まりました。
お呼びした皆様はそれぞれ楽しんで居られますわ。
良かったわぁ皆さん喜んでくれて。
叔父様と、宰相のルドルフ様達が話をしながら私から離れて行き入れかえにお兄様お二人が私の側に来られます。
なにかしら?そして、兄達の手元をチラリと見ると……凄いわぁあれ全部食べるのかしら?
ヴァンスお兄様のお皿を見ます。
「ヴァンスお兄様、そのお皿……の……」
と、声を掛けたけど…お皿の上に乗る料理の量に絶句して言葉を途中で止めて仕舞った。
そして、次にアレクお兄様の手元を見ると、既にお皿の上に大量の料理が盛られてあり。
お二人の、お皿に乗る料理の…量………。
あれは全部…た、食べれるのかしら?
すると私の目線に気が付いたお二人の兄がさらっと宣ったわ……。
「ん?なんだパトリシア。これは二皿目だぞ!」
「え、二皿目……アレクお兄様は?」
「同じく!フフフ」
何で笑うのかしら?
側のテーブルを見ると、同じような山盛りの皿がテーブルに置いてある。
お料理……た、足りるかしら?
お兄様の大食いを考慮して多めには作ったけれど……。
「お兄様、お食事お口に合いまして?」
「おう、旨いぞ!シア!それに食べてる間にワインも、届くだろうしな?」
「そ、そうですわね。でしたら私も御料理を取りに行きますわね?」
兄達にそう告げ、私も料理を適当に取りテーブルに戻ります。
私もと、御食事を始めるとヴァンスお兄様がやはり大盛りの料理を、お皿に盛りテーブルに戻って来ます。
い、いつお代わりに行かれたの?そして、いつ食べ終わってたの?
「お、パトリシア。それでお前足りるのかい?
「ええ、お兄様。私は少しづつ取って来ますので!平気ですわよ?」
「そうか」
「ええ、お兄様」
ヴァンスが席に直して兄妹三人で食事をする。
パトリシア……これ旨いな?また、私達が知らない料理を作ったのかい」
「ええ、そうですのよ?今日はハーブを使ったのですわ。普段は、お茶や、お化粧品に使うのですが……今日は、お料理に使いましたわ」
「そ、そうか?け、化粧品に使うのと、一緒?」
「あ、あら、種類が違いますから平気ですわよ。美味しいでしょ?」
そう言って、コカトリスのハーブ焼を口に運ぶ。
「ん~美味しいわ。お兄様達もお食べになって」
「お、おう。なら頂こうか………ん?旨いな。パトリシア旨いぞこれ」
「そうでしょう。フフフ」
すると私達が座るテーブルに、お兄様リクエストのワインが運ばれて来た。
「お待たせしました。こちらワインになります」
「ありがとう。悪いわね?えっと……」
「カヤと、申します。パトリシア様」
「そう、カヤ?ありがとう」
「いえ、それでは失礼致します」
「さぁお兄様……ワインが来ましたよ?」
「「待ってたんだよ!」」
お兄様お二人のとも、嬉しそうにグラスとワインボトルをメイドから受け取って飲み始めてしまったわ。
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