第25話 城の料理長と副料理長…。

 さあ!仕込みをはじめますか?

 先ず、ミノタウロスは薄ぎりと、サイコロの二種類に切る。

 ボアは薄く切っておく。

 鳥は……モモ肉と胸肉があればいいかな?

 後はえびの殻むきもね。


 先に、ニンニクのみじん切りと生姜をすっておく。

 ハーブのタイムと、ローズマリーを葉だけにして少し切ってオリーブオイルと、塩に胡椒を混ぜてコカトリスのモモ肉を揉み込んで、寝かせておく。


 大鍋にコカトリスのむね肉とニンニクと、長ネギを入れて水を入れて、煮込む。

 骨が有れば良かったんだけど…無いから代用ですわ。

 これは、スープにするからこのまにして灰汁を取る。これ……一人だと他に手が回らないわ!仕方ない。弱火でコトコトしておこう。


 後はミノタウロスは、薄切りはジャガイモをスティック状に切っておいて、炒める。

 あ!椎茸入れたら美味しいかしら?

 醤油と、酒、さとうで味を付けして出来上がり。

 仕上げに、パセリのみじん切りを振りかける。


 さらにジャガイモを輪切りにして、にんにくのみじん切りとオリーブオイルで炒める。

 ジャガイモに火が通ったらパセリの、みじん切りと合わせて出来上がり。


 そんなことをしてると、グレンとエルサが料理人を連れて………。


「お嬢様!」

「え、なに?あ!料理長!なんでここに?それに副料理長も?」

「すみません。料理人を貸してくれと頼んだら、料理長にサブの二人が来ました」

「来ましたって……グレン。貴方」

「水臭いですよ!お嬢様!我らに内緒で……。また、新しい物を作るつもりですか?」

「そうですよ!何ですかこの、材料は!それにハーブなんて出してる」

「そ、そんなことはないと思うけど……?」

「あ!これはなんですか?俺が、知らない料理だ!お嬢様、味見いいですか?」

「ええ、良いけれど……なら、教えるけれど。その他にも色々作るよの?17人以上の分を作るから手伝って?」

「ええ、もちろん!」

「グレン、悪いけれど、お父様にお母様、お兄様二人と叔父様一家と宰相親子にも声を掛けてね?」

「其でしたら。もう、お声は掛けてますよ」

「そう?なら、お出迎えよろしくね?あと、アイザックと、マルスは、人数に入れてないから宜しくしくね?」ニコリ♡

「ええ、それも分かっております。エルサ」

「はい」

「お嬢様のサポート、お願いしますよ?」

「はい、分かって居りますわよ!」

「なら、料理長、始めるわよ!」

「「はい」」

「なら、玉ねぎの皮向いてね。20個よ」

「はい!」

「それから鍋に、コカトリス肉と生姜にネギを入れて煮込んであるから、それの灰汁をとって頂戴。それは、スープにするわ。それとこっちの鍋の出しが取れたら、中身をだしてね?人数分のスープと、味を付けないでこのカップに、二杯分残して置いて?肉は捨てないでね?」

「了解です。具は玉ねぎですか?」

「そう、まるごと一個食べるのよ?煮込んで味はシンプルに塩コショウでお願い。あとカルダモンを一摘まみね?」

「あ、出した鶏肉頂戴!それで、サラダにするわ」

「お嬢様、玉ねぎ終わりました。あとは?」

「キュウリとキャベツと、レタスを切って?サラダ用よ?後は、えびの殻剥き頭も外して洗っておいて?」

「はい!了解です」


 サポート役はやっぱりこの二人よね。

 頼りになるわ!

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