第8話 第二執事……登場?

 そして、待てとグレンに言われて待つこと暫し……。

 チビッ子達は、遊びに飽きたようでソファ―でお休み中です。

 私は、グレンが誰を連れてくるのかドキドキです!


「さあ、誰を連れてくるの?グレン?」


 待つこと10分程した頃に、部屋の扉がノックされてグレンが一人の男性を連れて戻ってきた。


「お嬢様、お待たせしました。彼を私の下に付ける、第二執事候補でございます」


 と二人が深々と頭を下げる。


「フフフ、グレンがそんなに畏まると……なんか変な感じよね?」

「お嬢様……茶化さないで下さいませ?さあ、ご挨拶を?」

「お嬢様…本日からグレン様の補佐として、第二執事と言う大役をさせて頂きます。ケレスです宜しくお願い致します」


 ケレス……見たことある私?

 …………無いわよね?


「そ、そう。なら宜しくね?私のことは余りに気にしないで頂戴。グレンの補佐を宜しくね?それと、あまり深く考えないように?」

「お嬢様…雑過ぎです!」

「あら?そうかしら良いじゃないの?兎に角私に着いてくるのは、大変でしょうしね?グレンの苦労が…」


 あら、自分で自虐ネタを振ってるわね…。


「お嬢様……そんな身も蓋もないない……はぁ」

「フフフ、良いじゃないの!ケレス、なら初仕事よ?お茶入れて頂戴な?」

「畏まりました。少々お待ちくださいませ!」


 そして、慌てて部屋から出ていったわ……あ!あの人ここにティーセットあるのに……。


「グレン、あの方…うっかりさんかしら?」

「ククク、その様です。しかも私と一緒に向かわないと、この部屋に入れませんね?」

「そうよ?魔石に触って無いでしょ?」

「ええ、全く。忘れてました」

「なら、グレンあの、ティーセット持って迎えにいけば?」

「そうですね…行って参ります。お待ちください」


 それにしても……大丈夫のなかしらね?

 あの人勤まるかしら、と言うか…頼れるのかしら。いまいち不安ですわね。


 暫くは様子をみましょうか?


 それから、お茶を慌てて持って来て入れてくれました。

 お茶は何とか合格かしらね?

 後は、ちび達に慣れてくれればそれで良いわね。


 そして、伯父達ですが…もう来てしまってるので仕方ありませんが……。為るべくなら、お会いしたくない類いの人種の様ですので……。

 お父様にお願いをして、早めに離れでも作って退避しないと為らないですわね?


 私は伯父達の事はノータッチです!

 それでなくても、マクレイン達がしつこいのですから……。






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