第4話 子供過ぎませんか?

 従弟のルシス君に脅かされましたが、ルクス達のご飯が遅くなるのは不味いので、早々に話しを切り上げて仕舞いたいのですが……。


「ねぇ、なにこの肉の山は?まさか、これ……お姉さんが食べるの?それに、肉の他にも色々あるね?」

「い、いえ、私が食べるのではないですわよ?ごめんなさいね?ルシス君私は失礼しても良いかしら?あ!料理人さん?出したお肉は、そのまま出しておくわね?料理長に宜しく言ってね?」

「承知しました、お嬢様。これはお預りして、仕舞って置きますね?」

「ええ、お願い」


 それだけ伝えて出された料理を抱えて、歩き出します。ここでアイテムボックスに出された物を、ポイとしたいのですが……。

 色い不味いわよね?

 すると、ルシス君が私の後に付いてきます……。

 な、何かしら?

 仕方ありません、話し掛けて付いてくる理由を聞きましょう。


「あ、あの何かしら?」

「フフフ。お姉さんがその食べ物を、どうするのかと思ってさ?気になるんだよねぇ~」


 こ、困りました……。いつもならグレンが居てくれるのに……今は居ないのよねぇ~。


「ええっと、私のペットにあげるのよ?なにも面白い事はないわ」

「へぇ~お姉さん。生き物飼ってるの?ねえ、なにを飼ってるの?」


 えっと……この子本当に17才?子供過ぎないかしら?

 私が廊下で困っていると、アレクお兄様と何故か従弟のライアン様とで、連れだって来られました。なんとも不思議な……組み合わせですわね?


「ルシス!お前ここで何してる?」

「シア、どうした?」


 といって、アレクお兄様が私の側にきてくれました。    

 ライアン様はルシス君の側へ行かれます。


「あ、ライン兄!あのですね、このお姉さんがこそこそと、何かしてたからさ!何してるのかと思ってさぁ~。へへへ」


 こ、こそこそですか?

 私はお兄様と顔を見合わせて、そして困った顔を見せます。

 ですが、こそこそ?……そんな事は……してたわね。

 でも、このルシス君………思考がマクレインと、余り変わらないのは問題よねぇ~?


「お前……いつ迄子供気分なんだ、もっと妹の様に落ち着けよ。勝手に出歩いて行儀が悪い!父上に叱って貰うからな!」

「ええ!それはないだろ?だってこのお姉さん。さっきから、そわそわしてるのが気にならない?」

「ならんよ!」といって、私をチラリと見て睨む。


 な、なに?私が悪いの?


「あの、アレクお兄様?」

「なんだい?シア」

「私はここで、失礼したいのですが?宜しくて?」


 私がライアンに睨まれたのが分かったのか、直ぐに了解をしてくれました。


「……あぁシア!良いぞ早く部屋に戻ると良いよ。後は任せろ」

「フフフ、ありがとうございます。それでは、ライアン様、ルシス君これで失礼をしますわね?」


 私が廊下を小走りでその場を離れます。 

 その後ろでは、何か声が聞こえますが……今回はお兄様に任せます。


「あ、ち、ちょっとお姉さん!まってよ!ねぇ!」


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