第26話 警備騎士団 3
さてさて、門はここだけではないのでとりあえず騎士の処分は保留で。
お父様達にお任せしましょうか?
だけど隊長にはちゃんとお話しよね。
「隊長さん」
「は、なんでございましょうか?王女様」
「隊長は今日以降も、普通に仕事を続けてくれ」
私が話そうとしたのに、お兄様ったら!会話に割り込んで来たわ…もう!
「はあ…では、その様に致します」
「なら宜しくね?それから、結界石が嵌まる場所は何処かしら?」
「それでしたらご案内を」
「そう?…それなら少しの時間、部屋を開けてしまいますわね…?」
「そうなりますが……なにか?」
「……あ!隊長、そのリストを私に渡して下さいな。一時、私の方でそれを預かります。当分使わないでしょ?」
「あの、リストを預かるとは一体?」
なにか不安でもあるのかしら?
「部屋を空にするんだから、こういう物は押さえて置かないとね?誰が入って来るか、わからないでしょ?結界も解くのだし」
「……そうなのでしょうが…」
「なにか、懸念する事があるのか?隊長」
「いえ、私の隊の騎士達を疑いたくは…」
「はぁ~そうは、言うがな……」
「メルス隊長……シアが鑑定した結果だ。仕方有るまい?」
「……分かりました、お二人の事を信じて従いましょう」
「……そうしてくれると、此方も助かる」
「それでは、ご案内させて頂きます」
そして、隊長に連れて来られた場所は内門の柱でした。
両サイドに嵌まってましたけど、殆んど機能してないわ。
かろうじてと言う所でしょうか…。
魔力の充転を…頼でなかったかしらね?
ん~記憶に……無いですわね。
なのでとりあえず、ここは新しい結界石を嵌め直しておきます。
騎士達に見られてるので、誤魔化せませんが盗難防止対策は今回させて貰います。
お兄様と隊長に、壁になって貰い細工をします。
先ずは、魔石を付け替えです。
この石にはもう付与は施してあります。
因みに、付与した魔法は…。
結界のシールルドに、鑑定魔法を。
見分ける基準は、悪意三段階方式色別方式。
赤、黄色、オレンジで悪意、悪癖、歴を見分けて全てシャッアウト!魔物もシャットアウト。
(だだし、テイムされてる従魔は例外。入国時に申請する事を義務化)
あ!これは私もねフフ。
獣人、エルフ、ドワーフ、は人と見なす。
悪意の有るもの以外は通ることはできる。
と言う感じかしらね鑑定基準は。
あ!後、全攻撃魔法無効化を、付与してありますわよ。
これは後で、騎士の皆様とお父様にお兄様達。 おっと!忘れてました叔父様にも。お話をしておかないとですわね?
……面倒です。
なので魔石が少し大きめですが、この魔石を嵌め込みます。
両側の柱に嵌め込んだ石は盗難防止策は何にしましょうか。
……あっ!魔力感知式の扉が良いわ!
とりあえずは、私の魔力で開閉する仕組みにしておきましょう。
「隊長!」
「なんでしょうか?」
「(騎士専用の扉は、あれが問題なのよ?)」
「(そうですか?彼方もですか……。でしたら申し訳け有りませんが、そちらの扉へご案内致します)」
「(お願いね)」
「(ですが、外から出たものを鑑定するのですか?)」
「(そ、そうよ?だから、外から出たら鑑定されて中に入れるのよ?)」
「(……なら、賄賂を貰って、この扉を使おうとしたら全員入れないと?)」
「(そうなるから、分かりやすいでしょ?その物が何をしてこの領内に入れなくなった理由が)」
「(……了解しました。それならお願いします。他の騎士達には……いつ伝えましょうか?)」
「(……騎士が引っ掛かったらでいいぞ、めんどうだ良いみせしめになるだろ)」
「承知しました!でしたらご案内をお願いしますわ」
これで5箇所になるわ。東がこんな感じだからな多分西門も、こんな感じよね設置は。
なので魔石が嵌め込まれた扉は開きませんわよ!
それから城郭矢倉にも結界石を嵌め込みました。
こちらは町全体を囲む結界です。
これは城の屋上の魔石を発動させるとこの魔石も連動する仕組みにしました。
それも、攻撃を跳ね返すプロテクト、魔法を跳ね返すリフレクトを付与をして、町全体を護れる様にしました。
これは飛来する魔物用ですわね。
緊急時に、発動するように仕掛けましたが、これは使いたくはないですね?
それが終わると、隊長とまた三人で部屋に戻り結界と遮音の魔法を発動させると、嵌めた魔石の説明をした。
結界はもう作動してるもの。
騎士の一人の間者を含めて、三人の騎士達の行動は気付ける様に伝え、追って父からの沙汰を待つ様に伝えてから次の西門に移動をした。
まっ、西門も同じでしたわ……。
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