第14話 そんなに依存してどうするのですか?

 そうだったなと言って、地図を出されましたが見てもわからない。

 私のマップと、出された地図を照らし合わせて…………色々考えますが。

 狭いと言うか……広いのかしら?

 なんとも中途半端な土地だこと。

 どれだけ広いのかと思えば。


「お義父様、叔父様……これは、何の冗談でしょうか?」

「な、何だね?パトリシア。ほら見なさい、この土地だぞ?」


 そう言って今の城の位置と、あの大嫌いな人達が住む屋敷の間。そうですわね例えるなら野球を主にする、○○ドーム1個分位の土地ですわね。

 そこそこ広いとは思いますが……。

 平坦な林じゃないのよ!山あり谷ありを想像してしまったわ!全く人騒がせな!

 それに、何処に城下の町が食い込む場所があるの?無いじゃない。いい加減ねぇ~?叔父様は。 フフフ切れても良いかしら?


 とりまマップで、鑑定…………………ふん!なにこれ。


「お父様……、この土地のでしたら。魔物狩りなどと言って、大騒ぎしなくても良いのでは?それに、この土地に潜む魔物は。せいぜい下級の魔物ですわよ?スライムにウサギに、ボアかしら。厄介な魔物は……ウルフですわね?あとは、リズやカイの様な無害の動物が多いですわ」

「え?そんな筈は……、おや?ハンスこれは一体?」

「兄上?どうしましたか?ここですよ土地は!あ、あれ?」


 お父様達が地図を見て、色々考えてますが。

 頭にクエスチョンマークが、浮いてるのがわかるわよ?


「父上!叔父上!切れてもいいですかね。そんな土地ならパトリシアの、力を借りずとも。城下の冒険者ギルドと職人に、仕事を依頼すれば、簡単に済む筈では?全く人騒がせな!事前にちゃんと調べて騒いで下さいよ!全く!」

「そ、そうは言うがな……?遊ばせておく土地なんて、勿体ないだろ?」


 勿体ないのは分かりますが、林などを潰すのも気が引けますわ。

 あ!それなら……フフフ!


「シア?お前なにか?思い付いたのか?」


 相変わらず聡いですわね?お兄様、でも内緒ですわ。


「え、そんなことはないですわよ?フフフ。私が切れて怒るよりは、良いのでは?オニイサマ」


 ニヤリと笑って、アレクお兄様を見たらその顔をヴァンスお兄様に見られた。


「お前やめろよ?何を思い付いたのだ!パトリシア」

「嫌ですわヴァンスお兄様!何も……なにも考えてはおりませんわよ。ですが、お父様と叔父様が私に依存してますでしょ?ですからお望みの通りには行かないと、分かって貰おうと思いまして。フフフ!」

「シア!なんだそんなことかい?」


 ええ、お兄様そんな事ですわ。

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