第18話 やっぱり遭遇するのよね?

「マクレイン君?中庭に行くわよ?」

「はい!楽しみです。お姉様、凄いです」

「そ、そうかしら?なら、中庭に行きましょうか?」


 当然歩きですよ?そろそろ誰かに見つかりそうですもの……。


「お姉様?」

「なに?」

「歩きですか?」

「そうよ?」


 そろそろ誰かに見られそうですもの……。


「誰かに見付かって、怒られるのは嫌でしょ?だからね歩くのよ?」

「そうなのですか……」シュン。

「そうよ?もし、お母様達に見付かってしまったら………」

「しまったら?」

「………そうねぇ~?もしかしたら、ピザパーティーはなくなってしまう。かも知れないわよ。そんなの嫌でしょ?」

「嫌です!お姉様、僕は歩きます!」


 歩く!と、マクレインが答えるとスタスタと歩き出す。

 フフフ。良かったわ聞き分けが良い子で……。



 マクレインと二人出で、歩いていると………。

 やはり……廊下でばったり、グレンに遭遇です。

 


 ね?誰かに会ったでしょ?と、小声でマクレインに話すと、小声で(そうですね?お姉様。フフフ)と返事が返ってきた。


「お嬢様?こんなところで如何しましたか?それにマクレイン様まで?」

「ぐ、グレン良いところに?」

「なんですか、また?」


 また?と、言ってグレンが薄目を空けて私を睨む。

 ……グレン止めてね?イケメンが睨むと怖いのよ?


「またって……まぁ、そうですけど……」


 私がシュンってしてると、なんとマクレインがフォローをしてくれた。利発で良い子ですねぇ~感心感心……。


「グレン!今日の夜ご飯は、城の中庭でピザパーティーですよ?」

「はっ?パーティー……ですか?パトリシア様、マクレイン様?」

「はい!」


 グレンが、どうしてそうなりましたか?教えて下さい。お嬢様!というジェスチャーをする。

 ハハハ、そうよねぇ~!ご免なさい!でも私のせいではないわよ?


「僕が、お姉様におねだりして、ピザを中庭で食べたいと言ったら。父上が、ならパーティーだね?と、言ってました!」


「……そ、そうでしたか。マクレイン様、お教え頂きありがとうございます。では私は城の使用人達に通達と、手配をして参りますので。……パトリシアお嬢様?!中庭で大人しくしていて下さい!」


 くれぐれも、大人しくですよ?と念を押されてしまった……。


 な、なんだが半切れね?グレン。

 どうしましたか?あ!そうよねぇ~色々通達する場所があるものね?アハハ!ご免なさい!


「な、なら、マクレイン君。中庭でお茶して待ってましょうか?ルクス達にも、おやつあげましょうね?」

「わぁ~!また遊べますか?」

「ええ、行きましょう?グレンお願いね」

「畏まりました」


 あ!ビザ用の竈を作らないとらないとね?


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