第14話 鑑定をする前に。

 鑑定をしに行く前に、少し時間を取られ少々押し気味で目的の場所に向かう。

 雇用した人達を、振り分けたリストを見ながら回ると言うだけなのですが………。

 私一人で動けないのでそれなりに時間が掛かって居ります。

 ……鑑定は今日中に終わらせたいわねぇ~。これは希望です。ハイ!


 鑑定する人達は50人。

 まぁ、新しく迎えた人達は全部で200人程だから、そう考えると多いのか少ないのかしらね………?


 全く、いくらで雇われたのかしらね?

 あの方達は、自分達の老後って考えてるのかしら?あっ!今が老後かな?フフフ。

 あの人達の収入って、なくなってるのよね?                    

 私には関係がないけれど。

 多分………?


 おっと、話がずれました。

 先に出た庭師達6人も、数に入っているから44人を鑑定するのよね……。

 人数が減ったから少しは楽になるかしら?


 目的の場所は、近衛兵の兵舎の執務室で近衛隊の隊長に話をしに行く事にした。


 兵舎に全員で入ると……最近造ったばかりの兵舎が………。

 何とも汗臭いわね……う~んこれは考え物よねぇ~?

 衛生的に宜しくないわ、全く!隊長と副隊長なにやってるのかしら?


「叔父様……ここ匂いますわね?」

「あぁ。ここは……まぁ、男しかいない場所だからねぇ~。パトリシアに少しきついかね?」

「キツいですませますか?これ?」

「ほ、ほら執務室、行くんだろ?パトリシア?匂いは後だよ!」


 むぅ………仕方ないわね?


(ルクス?大丈夫かな?)

《平気じゃないけど……平気!ボクはご主人守るからね!フン》


 と、なんだが張り切って鼻を鳴らすルクスです。

 (まぁ、そうなの?なら、宜しくね?)

 でも、ルクス張り切ってどうしたのかしら。


 そんな話をしながら、執務室の前に立って扉をノックすると、数秒で「誰だ!」と返事が返って来る。うん、相変わらず………荒いわね?


「私よ?ギルマン!居るかしら?」

「は、はい!どうぞ中へお入り下さい」


 どうやら私の声で、声の主が誰だか分かったのかすぐに入室の許可があった。


「失礼するわね?ギルマン、後ベルク?」

「これは、パトリシアお嬢様にハンス様!にマクレイン様皆様迄お揃いで?如何しましたか。それにお嬢の従魔達まで………?」

「本当にどうしたのですか?ハンス様にお嬢様?」


 珍しい取り合わせですね?と聞かれて仕舞ったわ。

 聞かないで欲しいわ!私も不思議なのよ?


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