第12話 鑑定に行けない 1
新しく雇い入れた使用人の身元を調べる為に、叔父様と何故かマクレイン君と、ルクスにルトとカイとリズの、3人と4匹の大所帯で近衛兵が訓練する、訓練所に向かっています。
うん~大所帯過ぎないかしらね?
しかもゆっくりとスローペースです。
(ルクス?)
《なにぃ?主人》
(カイとリズは、影に居て貰えないの?)
《ええ!なんで?》
あ、そこで驚くのね………。
(な、何でもないわ……。だったら、お散歩しましょうね?リズおいで)
リズを呼び寄せて抱き上げて歩く。
「にゃ~ん♡」
「フフフ。リズ抱っこ好きなの?」
《ずるい!リズが抱っこなんて!ボクとカイは?主!》
ん~これは、全員影に入れておいた方が良かったかしら?
(じゃあ、順番にしましょう。ルトとカイは、ルクスの上に居てね?)
《わかった!》
「あ、あの………お姉様?」
「え?何かしら、マクレイン君?」
「そ、その……。こ、子猫は?と、い言ますか………。この動物達は、お姉様の動物達ですか?」
あら?なにかしらね?
もしかして………怖いのかしら?
「え?あぁ~!もしかして怖いのかしら、だったらご免なさいね?」
「い、いえそうではなく………」
チラリとリズを見る。
「マクレイン?素直に、触って良いか聞けば良いだろう?」
クククと、叔父様が笑う。
あ~そう言う………ことですか。
「リズ?マクレイン君が、リズを抱っこしたいっていってるわよ?」
「にゃ~ん?にゃ」
と、リズが鳴くとマクレインの肩に飛び乗ると、バランス良く肩にお座りする。そして「にゃん?」と鳴き前足で顔を毛繕いする。
うん………マイペースですわね。
「う、うわ~!」
肩に乗ったリズに驚いて叫ぶと、リズを肩から払ってしまい、リズから後退ってしまった。
そして、振り払われたリズはバランスよく地面に着地すると不機嫌になり鳴き始める。
「にゃん!!にゃ!にゃにゃ!!」
リズが私に文句を言ってくる。
多分折角肩に乗ってあげたのに!(怒)だと思うわ。
(フフフ。ご免なさいね?驚いたのよきっと?リズが肩に突然乗るから)
(にゃん!)
《折角触らせてあげたのに!だって主》
(あ、やっぱり……)
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