第7話 知りたがりと、黙りと……
畑に残った叔父様と、アレクお兄様ですが……ん~?
なんとも、不思議な取り合わせですわねぇ~?
それに、私の力を叔父様に見せてしまって良いのかしら?
叔父の興味は、私の魔法なのでしょうが………そりゃあ~叔父様一家の、お屋敷を造ってお迎えはしましたが……。
叔父様の目の前で、屋敷を造った訳ではないですから興味はあるのでしょうが………。
だからと言って、私が魔法を使うのが見たいというのも………そんなに、見たいですかね?
「あ、あの?叔父様……何故ここに?お父様達と城に向かったほうが?」
「嫌、ここに残って、パトリシアが魔法を使うのが見たくてね?」
見たくてね?じゃないわよ!私は見せ物ではないのですが………?お兄様を見ると、お兄様も困り顔ですわ。
「見たくて?と仰られても……叔父様?私は見せ物では有りませんのよ?」
「まぁ、そう警戒しないでくれよ?私はあの父とは違うからね?先日も伝えた通りに、兄上の手助けをしたくてここに居るんだ。お互い協力は必要だろ?隠し事は無しだよ?ハハハ」
ハハハ?では、なくて………。
お兄様何故黙ってますの?
黙るくらいなら、ここから居なくなって下さいな?
「はぁ~仕方有りませんわね?ですが叔父様?」
「なんだい?パトリシア?」
ニコリと笑って、何だと聞き返して来るけど……。
「余り、私の魔法の事は……」
「あぁ、分かってるよ?秘匿だよね?他言はしないし、あてにもしないから安心して欲しい」
人差し指を唇に当てて、ウインクしてくる。
う!イケ叔父爆発ですが………。
分かりましたわよ?ここで、ごねても時間ばかり無駄にしますからね?枯れてしまった苗の再生と植え替え済ませて仕舞いましょうか?
でも、その前に………。
「アレクお兄様?」
「何だ?シア」
ん~口数も少ないわね?だんだんイラっとしてきますが………。
「お兄様は?何故、ここに残ったのかしら?私お兄様に、無視されていたはずですわよね?何が気に入らないのかは知りませんが、余り気分の良いものではないので、用がないなら側に居ないでくれませんか?」
腹が立つので!
「……………」
また無言ですか……一体何を考えてるのかしら?
ですが、言うだけ言ったらスッキリ!しました。
さて、始めますわよ?
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