第2話 また、問題なの。 元凶……は?

鑑定!


 対象、目の前の使用人達5人……名前はカット!


使用人

性別 男

年齢 35才

職種 ベルガモット家 使用人 元冒険者 


レベル 15

HP 45

MP 25


スキル


火魔法


 雇われた不審者

 犯罪は置かしていないがスレスレ。

 性格に問題あり。低ランクGクラス。


 …………ほかは?

 あの人は?と隣に立つ男の鑑定。

 な、なんだか最近鑑定してると、誰かと会話してるみたいな感覚よね……何でかしら?


鑑定


使用人

性別 男

年齢 34才

職種 ベルガモット家 使用人 元冒険者


レベル 10

HP 25

MP 15


スキル


風魔法


 さっきの者と変わらず。ランクG-クラス。

 性格は臆病者。



 は?G-?マイナスってあるのね?

 その他の3人も………そう変わらないのね………。

 これは………新しく雇い入れた時にちゃんと見てない私が悪いのかしら?はぁ~。


「ねえ!ベン?何方が、これを採用したのかしら?」

「………」


 指をさして、使用人達をこれと言い誰が雇い入れるのを許可したのか聞く。

 ベンは、黙っちゃうのね?

 まさか、お父様?なら見る目がないわ~!

 一度注意した方が良いのかしら?

 冒険者崩れなんて………。問題外ですわよ?

 すると、小声でグレンが教えてくれた。


(パトリシアお嬢様。実は……この者達を入れたのはヴァンス様です……)

(は?まさか、お兄様ですの?)

(ええ、元冒険者だと聞いたようで……)

(だから何?まさか護衛にでもなると、思ったのかしら?直ぐにお話したいけれど……)

(お嬢様。ここは、どうしますか?)


「いいわ、私が元に戻すから。グレンあの人達を連れて、お兄様の所に行ってちょうだいな!」

「畏まりました」

「ベン?私と一緒にお仕事しましょう?」


 ニコリと笑う。


「お、お嬢様?申し訳……」


 ベンと、他の使用人達と距離を離して私の方に気を向けさせて。

 他の使用人た達を、グレンが引き連れてこの場を離れさせた。


「お前達、私と一緒にこっちにこい!旦那様方の所に行って話を聞きく!」

「「「「「え?はぁ?」」」」」

「そんな、必要ねぇだろ?なんで旦那の所に行くんだよ!あの嬢ちゃんそんなに偉いのかよ!」


 馬鹿がここにもいたか…………。

 お兄様………見る目が……アレクお兄様も何してらしたの?


「良いから来なさい!」


 グレンが一喝して、使用人を連れて行った。

 それを見送って、今度はベンと二人で話を始める。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る